東京で一人暮らしする方におすすめ!住みやすくて治安が良い街5選

不動産を知りたい

「東京で初めての一人暮らし。安全で住みやすい街に住みたいけれどどこが良いのだろう」「治安の良い街かどうかって、どうやって見極めたらいいの?」と、これから新しい生活を東京で送ろうとしている方にとって、住む場所の治安や住みやすさといった問題は非常に重要でしょう。

引っ越してから治安の悪さに不安を感じてふたたび転居することにならないように、住まい周辺の安全や環境について事前にしっかり確認しておくことは大切です。

この記事では一人暮らしの方向けに、住みやすく治安が良いとされている街を5つピックアップしてご紹介していきます。
また、犯罪発生のリスクなどは警視庁による犯罪認知件数で確認ができるため、犯罪件数なども踏まえての治安の良さや、街全体の防犯意識の高さといった点にも注目、さらに自分でその地域が住みやすく安全性の高い地域なのかを見極めるポイントなども詳しく解説していきます。

周りの人の意見を聞くことも大切ですが、自分の目でそのエリアが安全で住みやすい地域かを確認することも重要です。東京で安心した暮らしを送るため、この記事を最後まで読んでぜひ参考にしてみてください!

東京で一人暮らしをするのにおすすめのエリア5選

今回この記事でおすすめするエリアは、犯罪発生件数や地域の防犯意識の高さ、周辺地域の住民層などを踏まえて選出しました。どんなところが一人暮らしでも安心して住めるような治安の良さに繋がっているのか、住みやすい地域なのかを詳しくご紹介していきます。

参考:警視庁による犯罪認知件数

文京区

文京区は学校や歴史的建造物が多いエリアです。そのため、警備員が設置されている場所が多く、犯罪件数も東京都内で低い発生率を誇っています。

地域によって下町感や自然豊かなエリアがあります。都内の主要エリアへのアクセスにも優れていて、一人暮らしをする女性やファミリー層からも人気のエリアです。

また、文京区の防犯への取り組みとして、道路、公園、広場その他公共の場所を対象とし、客引き行為等を禁止する条例を定めています。

さらに、東京大学やお茶の水女子大学などの周辺は「文教地区指定」を受けており、風俗店やパチンコ屋などの娯楽施設の建築に制限をかけた地区となっています。そのため、今後もこういった施設が建設されることはありません。

茗荷谷駅周辺は、学校が多いと言われる文京区の中でもとりわけ多くの学校が集まっているエリアです。警視庁のパトロールの巡回経路に含まれていることもあり、大きな事件もなく治安の良い地域としておすすめできます。

文京区の住みやすい地域や特徴については、文京区の住みやすさはどう?人気のエリアと子育て世帯向けの事業を解説をご確認ください。

目黒区

目黒区は子育てファミリー世帯が多く居住しているので、住民の防災意識も高い地区です。目黒警察署は、保育園で不審者対応訓練を実施するなど、防犯について積極的に取り組んでいることにも注目されています。

また、5カ所の交番が「地域安全センター」として運用されています。警察官OBが昼間帯を中心に「地域安全サポーター」として勤務しており、地域安全活動の拠点やボランティア活動の交流場所となっている点も一人暮らしの方にとっては安心できる要素の1つでしょう。

緑ヶ丘駅周辺は繁華街もなく静かな住宅街ですので、一人暮らしの女性や小さな子供がいるファミリーにおすすめでしょう。また、洗足駅周辺は道が整備されていて歩きやすく、街灯や歩道もあるので帰りが遅くなっても安心です。

令和5年に実施された荒川区政世論調査報告書によると「目黒区のイメージがよいから」「緑の多い落ち着いた住環境だから」と、実際に住んでいる住民からも住みやすさや良い印象の意見が寄せられています。

今後も目黒区に住みたいか、という質問に対しても「ずっと住んでいたい」「当分の間は住んでいたい」を合わせると95.6%の方がYESと回答しています。

アクセスの良さも魅力ですが、都心ながら落ち着いた雰囲気がある点も住みやすく安心できる要素の1つと言えるでしょう。

荒川区

荒川区は下町情緒を残しつつも、再開発による近代的な新しい街です。都心へのアクセスの良さも魅力のひとつです。

荒川区の防犯協会は防犯パトロールのほか、防災に関するイベントや防犯だよりを発行するなど積極的に防犯活動を行っています。また区内の在住者に防犯対策品の購入・設置に対する補助金交付を行っている点も注目したい点と言えるでしょう。

東尾久三丁目駅周辺は、繁華街や大きな飲食店がないので街全体が静かで落ち着いた雰囲気です。酔っ払いにからまれるなどといったトラブルもないので、安心して生活ができるでしょう。

熊野前駅は駅前の交番と、隣駅にある警視庁の警察官が定期的にパトロールを行っています。
荒川区政世論調査報告書によると「荒川区は交通も便利で、住みやすい所だと思います。街の雰囲気も気に入っています。」(50代)
「働き始めて区外で一人暮らしを経験しましたが、荒川区の住みやすさを実感しました。これからも住み続けたい街だと思っています。」(20代)など、幅広い世代から荒川区を支持する声が上がっています。

防犯対策、街の雰囲気などから住みやすさを実感している人が多く、住みやすく治安の良い地域としておすすめしたいです。

中央区

中央区は東京都の中でも都会として位置づけられる地区です。銀座や月島、八重洲など観光スポットが多く、交通アクセスにも優れています。

中央区は防犯アドバイザーを各家庭に派遣し、空き巣等の防犯対策の無料相談を行っていたり、防犯設備に対する補助金を交付したりしています。

東日本橋駅はビジネス街ということもあって休日と夜は住民しかいないため治安が良い地域と言って良いでしょう。街灯が多くあるので、一人暮らしの方であっても夜道を安心して通ることが可能です。

浜松町駅周辺も街灯が多いので、仕事で帰りが遅くなっても不安は少ないといえます。警察署が近くにあることも安心材料のひとつです。

東京の中でも都会の地域ということもあって家賃や物価も高いことが多いですが、その分不審者目撃情報なども少なく、治安が良くて住みやすい地域としておすすめです。

中野区

中野区には個性豊かな商店街や落ち着いた雰囲気の住宅街があります。乗り換えなしで新宿へ5分で行けることもあり、アクセスも良好な地域です。

中野区の防犯パトロール団体は令和5年12月12日現在154団体に達し、積極的に活動を行っています。各団体の活躍もあって、中野区内の犯罪は大幅に減少しています。

新江古田駅周辺は娯楽施設や繁華街がなく、治安がよい地域です。駅の近くには学校もあり、保護者や地域住民により防犯対策がしっかりされています。一方で住みやすいうえにアクセスも良く人気のエリアですが、住宅街は街灯が少ない傾向にあるので、夜はできるだけ大通りの明るい道を通るようにしましょう。

2022年中野区区民意識・実態調査において「風紀や治安について」中野区民に質問したところ、「よい」「どちらかといえばよい」を合わせると79.8%となっており、中野区は安全な街であると感じている人が多いことがわかります。

サブカルなどのイメージが強く、学生などが多く住んでいるイメージのある中野ですが、エリアによっては学校やファミリー向けの住宅街も多く住みやすい地域と言えるでしょう。また、なんと言っても新宿など都心に行くのにもアクセスが良いという点も考えると、中野区は住みやすい地域といえるでしょう。

参考:中野区のパトロール団体

住みやすく治安が良い街かを確認するための6つのポイント

防犯への取り組みが積極的であり、犯罪件数が少ない地域でも、治安に不安を感じることはあります。路地をひとつ奥に入るだけで薄暗く、怖いと感じる箇所もあるでしょう。また、一人暮らしの人は自分で防犯対策を日常的にしていくことも重要と言えます。

ここでは、治安が良い街かどうかを、自分で見極めるためにできる6つのことを紹介します。

区の中でも治安の良し悪しがあることを知っておく

治安が良いとされる地域でも、治安に不安がある箇所があります。同じ駅でも出口によって雰囲気が異なることもあるでしょう。

より細かく地域ごとに治安状況を知るためには、警視庁の犯罪情報マップを活用するとよいです。

犯罪情報マップでは大きく分けて

・前兆事案情報(子ども・女性に対する声かけと、つきまとい事案等の発生した場所)
・アポ電があった地域
・犯罪が発生した地域とその犯罪内容

の3つの情報が町丁名単位で確認できます。
地図上に分かりやすく提示されているので、住みたいと思っている地域をこのマップで調べ、安全を確認しておきましょう。

ファミリー層の多いエリアを選択する

ファミリー層が多いエリアは治安がいい傾向にあります。子どもの安全のため、パトロールが強化されていることや、住民の連帯感が高いことによって犯罪抑制へとつながることがあるからです。

警視庁による「住まいる防犯110番」によると、侵入者は、「近所づきあいが良く、連帯感のある住宅街」を嫌います。侵入犯罪者の約6割が犯行をあきらめた理由として「近所の人に声をかけられたから」と答えています。

地域のつながりが強く、子供を中心として街を守る意識が高いファミリー層の多いエリアは、犯罪の発生が少なく安全な街といえるでしょう。

家賃の安さだけで物件を決めない

相場より家賃が安い場合、何かしらマイナスの要因が存在しているケースがあります。治安が悪かったり、災害に遭うリスクが高かったりするかもしれません。

また、間取りに問題があり、生活に支障があるといったケースも考えられます。たとえば、冷蔵庫や洗濯機の置き場が一般的な所に設置されていなかったりするのです。

家賃が相場より安い場合、その理由が安全面に関わるものや、生活のしやすさに影響するものでないかチェックしておきましょう。そして必ず、不動産屋さんにも安さの理由を確認しておくことをおすすめします。

物件を契約する前に昼と夜の2回周辺を確認しておく

物件の良し悪しは、一度の内見で判断することは難しいといえます。契約する前に昼間と夜の2回、周辺を確認しておくようにしましょう。

昼間の時間帯で部屋の日当たりや、街の雰囲気などを確認しておきます。夜は人通りが少なくないか、暗くないかなど、チェックしておきましょう。夜になると開店するお店で賑わい、昼間とはまた違った雰囲気になっていることもあります。仕事で帰りが遅くなる人にとって、夜の周辺環境が安全か確認しておくことは大切です。

時間帯ごとの騒音も確認しておいたほうがよいでしょう。周辺の住人と生活リズムがあっていなくて、騒音に悩まされるケースもあるかもしれません。 昼間は静かだった街も、夜は遅くまで営業しているお店で騒がしいかもしれません。人通りも多く、落ち着いた環境を得られない場合も考えられます。

住みたいと思う物件の周辺状況を昼間と夜、どちらも確認しておきましょう。

街がきれいに保たれているか確認する

街がきれいに保たれているかどうかは、犯罪の起こりやすさと関連している場合があります。

路上にごみが放置されていると、さらにごみが捨てられるようになり「少しぐらいルールを破っても誰も気にしない」という心理が心の中に芽生えます。そういった心理は犯罪につながりやすくなるのです。

街がきれいということは、犯罪者に「街に対する住民の意識の高さ」と「行き届いた管理で結束力のある街」であることのアピールにつながります。

住みたいと考えている地域の街がきれいに保たれているか、壁の落書きなども放置されていないかしっかり確認しておきましょう。

地元の防犯に関する情報を手に入れておく

地元の新聞や、地域情報を提供するウェブサイトで地域の治安に関する報道を確認しておきましょう。

住みたい地域の商店街の人や、警察からその地域における治安の最新の情報を聞いておくこともおすすめします。 特に危険なエリア、危険な時間帯といった情報が得られると、物件を選ぶときも、選んで住み始めてからも自身を守るのに役立ってくれます。

まとめ

一人暮らしの方向けに、住みやすく治安が良いとされている街を5つピックアップしていきましたがいかがでしたでしょうか?

犯罪自体が起きていない治安の良さや、街全体の防犯意識の高さといった点は、住みやすさや日常の安心感などにも繋がるため、物件選びの際には重要視したほうが良いと言えるでしょう。

また、エリアの治安の問題だけではなく自分の目でそのエリアが安全で住みやすい地域かを確認し、知識をつけておくことで事前に危ない目に遭うリスクを回避することも可能です。

東京で安心した暮らしを送るため、この記事を参考に住む場所を決めてみてくださいね!

【監修者】大石 裕樹

【監修者】大石 裕樹

<保有資格> 司法書士 宅地建物取引士 貸金業取扱主任者 / 24歳で司法書士試験合格し、27歳で司法書士として起業。4年で日本一の拠点数を達成する。現在は、不動産の売主と買主を直接つなぐプラットフォーム「スマトリ」を立ち上げ、不動産業界の透明性を高め、すべての人にとって最適な不動産売買を安心安全に実現するため奮闘中。

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