【STEP4】内見に必要な持ち物5選!後悔しない部屋選びのポイントも解説

不動産を知りたい

「内見ではどこをチェックしたらいいのだろう」「必要な持ち物はなに?」など、マイホーム購入を検討されている方にとって、内見は非常に重要なステップとなります。
内見では実際に物件を見て、快適に過ごせる居住空間であるかどうか判断できます。

しかし、初めての内見では何を確認すればよいのか、どんな持ち物が必要なのか迷われる方も多いのではないでしょうか。

第4回となる今回は、「内見時の持ち物」をテーマに、内見の予約方法から当日の流れ、必要な持ち物、そして確認すべきポイントまでを詳しくお伝えしていきます。

これから内見を予定されている方は、ぜひ参考にしてください。

なお、不動産購入の全体の流れに関しては、10のステップで簡単に理解できる!不動産購入の流れを徹底解説をご確認ください。

内見予約から当日までの流れ

内見は不動産会社を通じて予約をするのが一般的です。

まずは不動産ポータルサイトや不動産会社のウェブサイトで気になる物件をピックアップすることから始めましょう。

価格帯や間取り、立地などの基本条件を確認し、複数の物件をリストアップしておくことをおすすめします。

内見したい物件が決まったら、電話やメールで不動産会社へ連絡します。
その際には以下のような点を確認・注意しておきましょう。

・希望日時(複数用意しておくと調整がスムーズ)
・内見に同行者がいる場合はその旨を伝える
・当日の集合場所

平日の内見であれば比較的予約が取りやすいでしょう。
また、売主や現在住んでいる人がいる場合には、日程調整が必要な場合もあります。

現地に到着してからは担当者と一緒に室内へ入り、部屋の状態を確認していきます。

内見時にあると便利な持ち物5選


内見時に持参したほうがよい持ち物5選をご紹介します。

具体的な活用方法についても解説していくので、参考にしてみてください。

スマートフォン

写真撮影は内見時の記録として非常に重要です。

内見時には、以下の点に注意してスマートフォンで撮影しておきましょう。

・各部屋の全体像
・動画撮影で動線を確認しておく
・気になった箇所は詳細まで撮影する
・外観や共用部分
・周辺環境の様子

数件にわたって内見をおこなうと、物件の特徴を忘れてしまいがちです。
外観や部屋の様子のほか、動画撮影で動線の良さも記録しておくとよいでしょう。

また、日当たりを確認するために、スマートフォンで日照シミュレーションアプリを利用することもおすすめです。

時間帯やシーズンごとにその土地や建物の日当たりをシミュレーションで確認できるので、入居した後に日当たりの悪さで後悔するといった可能性が低くなります。

なお、撮影する際には必ず不動産会社の人に許可をとるようにしましょう。

間取りの図面

内見当日までに間取り図をダウンロードするか、印刷して事前に準備しておきましょう。

物件を内見する際は、実際の空間と図面を照らし合わせながら確認していきます。

寸法や方角のほか、家具のレイアウトをイメージしながら内見します。
コンセントの位置や収納の詳細情報についても図面にメモ書きしておくとよいでしょう。

気になった箇所や確認事項を直接書き込んでおくと、内見後に検討する場面でも便利です。

デジタルデータだと画面が小さく、メモをとりづらいといったデメリットがあるので、できれば図面は印刷して持参することをおすすめします。

メジャー

以下のような箇所の実測をするため、メジャーを持っていきましょう。

・窓やドアの大きさ
・家具の設置を予定しているスペースの大きさ
・収納の奥行きや高さ
・キッチンカウンターの高さ
・洗濯機置き場のサイズ

窓に布団を干したいと考えている場合は、窓の幅を確認しておく必要があります。
家具や冷蔵庫、洗濯機が搬入できるかドアの大きさも確認しておきましょう。

また、いま使用している物が効率よく新居に収納できるかどうかも重要な問題となります。
収納の奥行きや高さをメジャーで図って確認しておきましょう。

筆記用具

筆記用具を用意し、必要に応じてメモをとるようにしましょう。

ボールペンは複数色あると便利です。
たとえば、気になる箇所は赤、確認が必要な点は青というように色分けしてメモしておくと後から見返した際にもわかりやすくなります。

蛍光ペンや付箋なども用意しておき、物件ごとに特徴がわかるように気になる箇所や資料にマークをしておきましょう。

メモ用紙

メモしておきたい情報の項目をリストアップして、内見に備えておくとよいでしょう。

以下のような項目を用意しておき、当日は効率的にメモを取るようにします。

・気になった箇所
・改善が必要な点
・この物件の良かった点・悪かった点
・不動産会社からの説明内容の記録
・質問事項
・内見時の印象

さらに、自由にメモがとれるように余白の部分もしっかり確保しておきましょう。

内見時のチェックリスト


内見で確認すべき点についてポイントを解説します。
確認し忘れてしまい、後悔することのないようにしっかり準備しておきましょう。

玄関まわり

玄関は住まいの顔であり、毎日使う重要な場所です。

快適に過ごせるように以下のポイントを確認しておきましょう。

・扉の開閉はスムーズか
・靴の収納スペースは十分か
・宅配ボックスはあるか
・オートロックの操作性に不満はないか
・防犯カメラの設置状況

特に集合住宅の場合、宅配ボックスの有無は重要なチェックポイントです。
共働きで忙しい家庭や、小さな子供がいる家庭では荷物の受け取りがスムーズにいかないケースが多いためです。

宅配ボックスについては「マンションの宅配ボックスの使い方を知りたい!種類ごとの特徴を解説」をご確認ください。

また、家族全員の靴を置くスペースが十分にあるか、といった点も確認しておきましょう。

家具や家電の配置

内見のなかで、家具や家電の配置をシミュレーションしておきましょう。

確認するポイントは以下の5点です。

・コンセントの位置と数
・エアコンの設置位置
・テレビアンテナ端子の場所
・照明器具の配置
・窓の位置と家具のバランス

コンセントの位置が使いづらくないか、手持ちの家具や家電が配置できる広さがあるか、などといった点で確認が必要です。

部屋の傷や汚れ

入居後のトラブル防止のため、既存の傷や汚れを確認しておくことは非常に重要です。

以下のチェックポイントで入居前の状態をしっかり把握しておきましょう。

・壁のキズや汚れ
・フローリングのへこみや傷
・天井のシミや雨漏りの跡
・建具の状態
・クロスの剥がれ

気になる箇所は必ず写真を撮り、不動産会社に確認しましょう。
補修が必要な場合は、入居までに対応可能か、費用負担は誰がするのかなども確認が必要です。

収納スペース

収納の量や使いやすさは、快適な暮らしを左右する大切な要素です。

収納において確認すべきポイントを以下で確認しておきましょう。

・クローゼットの奥行きと高さ(〇〇㎝×〇〇㎝)
・収納扉の開閉のしやすさ
・棚板の可動性
・収納内の換気状態
・照明の有無
・収納扉を開けた時に動線の邪魔にならないか

他にも、掃除用具やスーツケースなど、大型の荷物を置けるスペースがあるかどうかといった点も確認しておくとよいでしょう。

水回り

水回りは毎日使用する場所であり、使い勝手がよくないと生活の満足度に大きな影響を与えます。

この項では、キッチン、浴室、トイレのチェックポイントをあげていきます。

【キッチンのチェックポイント】
・シンクの深さと広さ
・換気扇の性能
・調理スペースの広さ
・食器棚やレンジの置き場所
・コンロの種類と状態

IH調理器やガス調理器など、料理を頻繁にする人にとっては好みの分かれる部分でもあります。
調理スペースのほか、キッチンの動線にもかかわる食器棚や電子レンジの置き場も確認しておきたいところです。

【浴室のチェックポイント】
・浴室乾燥機の有無
・追い焚き機能の有無
・水はけの良さ
・カビの発生状況
・換気状態

浴室乾燥機は梅雨の時期など、洗濯物が乾きにくいシーズンに重宝します。
また、浴室は一番カビが発生しやすい場所でもあるので、換気状態についても確認しておきましょう。

【トイレのチェックポイント】
・ウォシュレットの有無
・換気の状態
・床や壁の汚れ
・手洗い場の使いやすさ

毎日、気分良く使用できるように、現状で床や壁の汚れがないか確認しておきましょう。
床や壁紙に修復が必要なほどの汚れや痛みがある場合は、不動産会社に修繕をお願いすることをおすすめします。

日当たりや風通し

日当たりや風通しといった室内環境は快適性だけでなく、健康にも深く関わってきます。

室内の環境において確認すべきポイントは以下の通りです。

・各部屋の日当たり(できれば時間帯を変えて確認)
・窓の向きと大きさ
・通風経路の確保
・周辺建物による日照への影響
・結露の有無

室内の窓は明るさを取り入れられる反面、断熱においてデメリットも抱えています。
窓の面積が大きければ大きいほど夏は日差しで室温が高くなり、冬は暖房の熱が逃げてしまいます。

窓のデメリットも考慮した上で、窓の大きさ、設置されている方角などをよく確認しておきましょう。

また、風通しがよくないと、窓や壁に結露が起こりやすくなります。
結露はカビの発生を招く場合があるので、多方向に窓があるかなど部屋の風通しもチェックが必要です。

騒音や生活音

静かな環境は、快適な生活の基本となるものです。

入居後に騒音問題に悩まされる心配がないか、内見の際にはしっかりチェックしておくことが必要です。
騒音については以下のポイントをチェックしておきましょう。

・道路や線路からの騒音
・近くに商業施設はないか
・エレベーターの作動音
・上下階や隣室からの生活音

周辺環境をよく確認したり、騒音トラブルについての貼り紙が共用部分にあったりしないか、チェックしておきましょう。

共用施設

マンションの場合、共用施設の状態もチェックが必要です。
共用施設で確認しておくべきポイントは以下の通りです。

・エレベーターの稼働状況
・駐輪場の使いやすさ
・ゴミ置き場の管理状態
・共用廊下の清掃状態

高層マンションの場合、通勤などで混む時間帯にエレベーターの待ち時間が長いとストレスを感じてしまいます。
エレベーターの適切な設置台数は、50戸に対して1台が目安となっているので、台数が住人に対して適切かどうか確認しておきましょう。

また、共用部分がきちんと掃除されているかなど、建物の管理状況のチェックも重要です。

周辺環境

生活の利便性に関わる周辺環境も重要なチェックポイントです。

以下の項目をチェックしておきましょう。

・スーパーやコンビニまでの距離
・医療機関へのアクセス
・公共交通機関の利用のしやすさ
・公園や緑地の有無
・治安や街灯の状況

普段の買い物に困らないか、交通アクセスの良さはどうか、確認しておきましょう。

また、治安の良さも大切なポイントです。
候補としている物件の地域の治安について、犯罪発生マップ(全国読売防犯協力会)で確認しておきましょう。

内見に関するよくあるQ&A

内見の予約をする前に、確認しておきたいポイントをQ&Aの形式で3つ紹介します。

内見にかかる時間はどれくらいですか?

一般的な内見時間は30分から1時間程度です。
ただし、物件の広さや確認したい項目によっても変わってきます。

大型物件の場合や、家族で内見する場合、細かいチェックを希望している場合は時間に余裕を持っておきましょう。

内見に同伴者を連れて行っても良いですか?

内見に家族など同伴者を連れて行くことは、問題ないでしょう。

一緒に暮らす人の意見も確認でき、複数の目でチェックすることはメリットにもなります。

ただし、人数が多すぎると物件のチェックに時間がかかるなど支障が出る可能性があるため、事前に不動産会社に相談することをおすすめします。

他の物件を見ている間に仮押さえできますか?

物件によって対応は異なりますが、多くの場合、入居申込書を提出後から審査が下りるまでの間は仮押さえ期間となります。
期間は通常3~5日程度。

正式な契約の前なので、この期間は申し込みを取り消した場合でもキャンセル料や違約金は発生しません。

注意点としては

・仮押さえ中でも他の方が契約を決めた場合は無効になること
・複数物件の同時仮押さえはできないケースが多いこと

などがあります。

まとめ

この記事では、内見時に必要な持ち物やチェックしておきたいポイントについて解説しました。
内見は、住まい選びの重要なステップです。

内見の際には持ち物を確認したり、チェックリストを用意したりと事前に準備しておくことが大切です。

当日は日当たりや騒音、設備、収納スペース、傷や汚れといった点を細かくチェックしておきましょう。

不安な点がある場合は、不動産会社の人に積極的に質問することをおすすめします。

この記事を参考に充実した内見をおこない、理想の物件を手に入れてください。

【監修者】大石 裕樹

【監修者】大石 裕樹

<保有資格> 司法書士 宅地建物取引士 貸金業取扱主任者 / 24歳で司法書士試験合格し、27歳で司法書士として起業。4年で日本一の拠点数を達成する。現在は、不動産の売主と買主を直接つなぐプラットフォーム「スマトリ」を立ち上げ、不動産業界の透明性を高め、すべての人にとって最適な不動産売買を安心安全に実現するため奮闘中。

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