これから一人暮らしをする女性必見!住む前に知りたい20の防犯対策

不動産を知りたい

就職活動が終わり上京を機に1人暮らしをする方や、お仕事などの環境が変わって初めて一人暮らしをする女性は多いですが、一番不安な点は防犯面なのではないでしょうか?

ストーカー被害や夜道一人で歩いている女性を狙った犯罪は珍しくなく、物件を探す際にも治安の良い地域や犯罪情報等を見て検討している方も多いでしょう。

女性の一人暮らしで起きる可能性のある犯罪は以下のようなものがあります。

・ストーカー被害
・空き巣
・下着泥棒
・強盗
・強姦
・強制わいせつ罪
・覗きや盗撮・盗聴 など

この記事では、これから一人暮らしをする女性向けに、20個の防犯対策を解説していきます。
一人暮らし女性の住まいで注意できるポイントとして「物件選び」の際に防犯目線で見ていきたいポイントと、実際に一人暮らしを始めた後に「生活面」で気をつけたほうが良いポイントの2種類に分かれるので、そこのポイントを抑えてしっかり防犯対策をする必要があります。

是非これから一人暮らしをする女性は参考にしてみてください。

一人暮らしの女性に防犯対策は必須

女性が一人暮らしをするにあたって防犯対策をすることは必須と言って良いでしょう。
「女性は1階には住まない方が良い」「オートロック付き物件に住むべき」といったような物件を選ぶ際に防犯の視点から物件選びをすることは重要ですが、実際に一人暮らしを始めたあとも防犯対策として気をつけたほうが良いことは沢山あります。

NHKの取材「性暴力”裁判 被害女性が語った15分のことば」においては、実際にオートロック付きの物件に住む1人暮らしの女性が深夜に部屋に押し入ってきた男性に性暴力にあった事件のことが、被害者の女性の取材で語られています。

オートロック付きで、一見防犯の点から見て安心な物件でも、部屋の施錠をしないまま過ごしているとこうした被害に合ってしまう可能性があります。もちろんオートロックがついていない物件よりもついている物件の方が防犯面では良いと言えますが、住んでから気をつけるべきことも沢山あることを知っておく必要があるでしょう。

一人暮らし女性が気をつけたい9の防犯対策【物件編】

まず一人暮らしの女性が気をつけなくてはならないのが、物件選びです。
どんな地域、どんな立地でどんな物件に入居するかによって犯罪に巻き込まれるケースやパターン等は異なります。
ここでは、女性が一人暮らしをする物件を選ぶ際に防犯面において抑えておきたい10個のポイントを解説していきますので、物件をインターネットで調べる際や内見をする際にこのポイントに注意して物件を選んでみてください。

2階以上の部屋に住む

オートロックやモニター付きインターホン等防犯対策の整った物件でも、女性の一人暮らしで1階のお部屋に住むのは避けたほうが良いと言えるでしょう。

一階の物件は外から部屋の様子が見えやすいことも多かったり、住人の出入りなどでも人の目に触れやすい特徴があります。オートロックの解除後すぐに部屋に通じてしまうので背後からそのまま部屋に押し入られてしまう場合なども考えられます。

一方で、2階以上の物件でもベランダの配管などを足場にして登れてしまう可能性があるので、2階以上でも足場になるようなものがあるかなどを内見時に外から見て確認することを忘れずに行うことが重要です。

オートロックの物件を選ぶ

オートロックがついている場合、室内でロック解除をしない限りエントランスより中に入ってくることができません。ドア前にすぐ訪問者が来ることはないので断りやすかったり、空き巣や不法侵入のリスクは下げることができます。

オートロックがついている物件は家賃が高くなる傾向にありますが、その点を加味しても最低限の防犯としてオートロックがついている物件を選択するのが無難でしょう。

玄関を開けた時の部屋の見え方を確認する

物件を選択する際、防犯面でも重要になってくるのが間取りです。玄関を開けた際に部屋全体が丸見えになってしまうような間取りの物件は避けたほうが良いと言えます。デリバリーサービスや宅急便などでも置き配などを利用すれば問題ないですが、対面での受け取りの場合、部屋の中を確認されてしまう場合があります。

女性がひとりで住んでいることがわかってしまうことが犯罪に巻き込まれる可能性を上げてしまうので、なるべく部屋の中が全部見えないような間取りの物件を選びましょう。

外から室内が見えづらい物件を選ぶ

先ほど、防犯面から見て間取りが重要というお話をしましたが、外から部屋を見た時に部屋の中が良く見えるような物件は避けたほうが良いでしょう。

室内にカーテンを取り付けていても、窓を開ける際やカーテンを開けて日光を入れる際に部屋の中が外からでも見えてしまうような構造の物件は避けましょう。

こちらも内見をする際に、外からどう見えるかを必ず確認するようにしてください。

モニター付きインターホンがある物件を選ぶ

女性はできるだけモニター付きインターホンがある物件を選びましょう。
、オートロックと同程度の防犯の基礎的な部分として抑えておきたいのが、モニター付きインターホンがある物件を選ぶことです。

モニターが付いていないインターホンでは声だけで訪問者を判断する必要があり、宅配業者を装った強制わいせつ罪や勧誘、強盗などが起きないためにも判断材料の1つとしてモニター付きインターホンは常備されていた方が安心でしょう。

浴室乾燥機がついているか確認する

女性の一人暮らしにおいて、洗濯ものを外で乾かすのは良くないとされています。特に女性物の下着などが干してある場合、女性が一人で住んでいることがわかってしまうことや、下着泥棒に下着を盗まれる可能性があるためです。

その上で重要になってくるのが浴室乾燥機の有無です。もちろん部屋干しでも問題ないですが、部屋干し臭や生乾きが起きてしまう可能性も考えられるので、可能であれば浴室乾燥で洗濯ものを乾かすのが良いでしょう。

ここも内見の際に確認したり、ネットでリサーチする際に、浴室乾燥機の有無を確認しておきましょう。

歓楽街の近くに住まない

警視庁の公開している犯罪マップからも治安が良い地域なのか悪い地域なのかというのは判断できると思いますが、治安の良い地域でも、飲み屋街が近くにあったりなどといっ謂繁華街が広がっていることはあります。

治安の良い地域といっても酔っ払いに絡まれたり、若者が多い地域でしつこいナンパにあったりと女性が一人でいる際にこわい思いをする可能性は大いにあるので、なるべく繁華街のすぐ近くには住まない方が安全でしょう。

駅近・家までの道が明るい物件を選ぶ

女性の一人暮らしで気をつけなければいけないのが夜道です。人通りが減り暗くなった夜道の方がストーカー被害に合いやすかったり、人目に付きにくかったりといった犯罪に適した環境揃ってしまっているため、夜道を女性が一人で歩くのは極めて危険と言えるでしょう。

最寄りの駅やバス停から家までの道のりを確認するのも防犯の面から見た物件選びで重要な点になります。特に夜道を確認しておくことが大切です。ほとんどの内見の場合、明るい時間帯にするので夜道を確認できる機会は少ないと思います。候補の物件があったら、住む前に夜道を事前に確認しておくことも防犯対策として良いでしょう。

特に人通りが少ない道や街灯が少なく暗い道などを通る場合、駅などから歩く時間が長ければ長いほど危険性は高まるので、物件選びの際に必ず確認しておきましょう。

女性専用物件に住む際は要検討する

女性専用マンションなどは、女性向きで防犯設備が整っていそうというイメージを持たれている方は多いのではないでしょうか?また、住人も女性だけなら異性との住人トラブルもなく安心といった点で女性専用物件を探している方もいるでしょう。

しかし、女性向け物件は女性しか住んでいないことがわかっている物件なので、待ち伏せなどのストーカー被害や強盗といった被害に合いやすい傾向があります。

一般的な物件の一人暮らしでは、男性と住んでいるように見せかけたカーテンや洗濯もの、男物の靴を置いておくといった防犯対策が取れたり、万が一犯罪に巻き込まれたりしてしまった場合でも住人の男性などが助けてくれる可能性がありますが、女性向け物件ではそれができないため、女性しかいないという条件を狙った犯罪に巻き込まれてしまう危険性を伴います。

女性専用マンションでは女性に嬉しい室内設備が整っている点や、オートロックやモニター付きインターホンなど防犯面でも充実している点などメリットも多いですが、女性専用物件ではなくても防犯面の充実した物件はあるので、物件探しの際が女性専用というよりも防犯面充実といった物件を総合的に探すのが良いでしょう。

一人暮らし女性が気をつけたい10の防犯対策【生活編】

女性の一人暮らしで防犯面を気にした物件選びはもちろん大事ですが、物件を選び実際に住み始めてから気をつけたほうが良い防犯対策も沢山あります。ここでは、生活面から見る防犯対策を10個ご紹介していきます。

手間がかかってしまったり、少し面倒と思う項目もあるかもしれませんが、強盗や空き巣、ストーカー被害のような犯罪に巻き込まれるよりは、少し面倒くさくても念には念を入れて防犯対策をするべきです。今日から意識してできることですので、是非今後この注意点に気をつけて生活してみてください。

洗濯物は部屋干しにする

下着泥棒対策、女性が一人で住んでいると悟られないように下着だけではなく洗濯ものは基本的に外で干さない方が良いでしょう。部屋干し、乾燥機、浴室乾燥機などを利用して、洗濯ものが原因で危険な目に合わないように気をつけるのがベストでしょう。

女性だけが住んでいるとわかるような色のカーテンは避ける

ピンクや花柄といった女性をイメージさせる柄・色のカーテンを使用することも、女性が一人で住んでいると外からわかってしまう可能性があるので避けたほうが無難でしょう。

また、朝自然に起きられるようにとカーテンを開けて寝たり、そもそもカーテンなしで生活しようと思っている方は、覗き・盗撮の危険性があるのでカーテンは取り付けて生活することを強く推奨します。

集合ポストには鍵をかける習慣をつける

女性の一人暮らしでは、集合ポストの鍵は書けた方が良いでしょう。郵便物からフルネーム・住所等の個人情報がバレてしまう可能性があります。
ストーカー被害に合った場合、高確率で郵便物の盗難が起きます。荷物や届いた書類を守るためにも鍵をかける習慣はつけてください。

また、ポストに郵便物が多く溜まっている場合、長期不在中と勘違いされて空き巣に入られるケースもあります。郵便物は溜めすぎずに、こまめにチェックしましょう。

表札や郵便受けに名前を記載しない

表札や郵便受けに名前は記載しない方が良いでしょう。
一人暮らしでは表札などほとんどの人がつけていないと思いますが、築年数の古い物件やアパートのルールなどがある場合もあります。
表札・ポストへの名前表記をしなくても問題ないのであれば大家さんに相談するなどして対策を取ってもらいましょう。

郵便物やレシートゴミの捨て方に気をつける

郵便物が届いた際の伝票やレシートのゴミをそのまま捨てていませんか?ストーカー被害などの被害に合った際、ゴミをあさられてしまったり、こうしたゴミから住所の特定や買ったものがバレて犯人の手に個人情報が渡ってしまう可能性があります。

一人暮らしではシュレッダーはない家庭が多いかと思いますが、細かくはさみで切ってバラバラに捨てなどといった捨て方をすることを推奨します。

また、郵便物やレシートだけではなく、女性のゴミと見たらわかってしまうようなゴミは2重にして奥の方に捨てるなどといった工夫をして捨てることも心掛けてください。

公共料金の支払い等を毎回同じコンビニでしない

公共料金の支払いを毎回同じコンビニですることはおすすめしません。一人暮らしの女性と気付かれて跡をつけるといったストーカー被害にあってしまう可能性があります。

また、店に勤務する人が近くに住んでいる可能性が高く、住所や名前がバレてしまってストーカー化
してしまったという事例もあります。可能であれば店頭支払いは避け、口座引き落としに変更することをおすすめしますが、コンビニで支払う場合はいつも同じコンビニに行かないこと、同じ時間帯を避けることなどを気をつけましょう。

置き配を利用する

一人暮らしの女性は、可能な限り置き配を利用しましょう。
宅配ボックスなどがついている物件は宅配ボックスの利用もできますが、大きな荷物やデリバリーサービスといった配達は自分の住んでいる部屋まで届けてもらう必要があるでしょう。

宅配業者を名乗った強盗や強制わいせつ罪などは過去にも報告されているため、なるべく配達員と顔を合わせない工夫をすることが重要です。サインなどが必要のない郵送物に関してはできるだけ対面の受け取りを避け、置き配を利用しましょう。

また、デリバリーサービスの登録名も男性の名前にしておくなどの工夫をするのも防犯として効果的です。

エレベーターには一人で乗る

基本的にエレベーターは一人で乗りましょう。部屋がバレてしまう危険性や後をつけられて部屋まで入ってこられてしまう危険を回避するためです。

朝、多くの人が出勤や登校をする時間帯や帰宅のタイミングなどで鉢合わせしてしまうことなどもあるかと思いますが、階段などをうまく使ってなるべくエレベーターは一人で乗るようにしましょう。

部屋に入るときは周りに注意しすぐに鍵をかける

当たり前のことかと思いますが、意外と油断してしまうのが部屋の施錠です。帰宅時、部屋に入る際は周囲を見渡して、誰もいないことを確認したうえですぐに鍵をかける習慣をつけてください。

また、ゴミ捨て場にゴミを出しに行くだけだからとちょっとの時間だけ鍵をかけずに部屋を空けてしまう方は意外と多いのではないでしょうか。ほんの数分でも鍵をかけずに部屋を空けるのは危険です。この油断が大きな事件に巻き込まれてしまう可能性をぐんと上げてしまうので、必ず短い時間でも施錠をするようにしてください。

オートロックでも鍵を開ける際には周囲を注意する

オートロックだから安心と思う方も多いと思いますが、オートロックを解除した際に後ろに隠れて一緒に知らない方が住居に侵入できてしまう可能性は大いにあります。玄関の鍵を開ける一つ前段階の、オートロックを解除する際にも周りに注意を払いながら鍵を開けること注意しましょう。

さいごに

今回は一人暮らしの女性が安心して生活できるように、物件選びと生活面の2つの面から20個の防犯対策をご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか?

女性の一人暮らしで危ない目に合わないためには、防犯対策をぬかりなくしておくことが重要と言えるでしょう。それは、住まいを決める時から決まっているので、予算内でここを重視したいということを不動産会社の方にしっかり伝えておくことが重要です。

また、住んでからも油断は禁物です。少しの意識で危険回避の確率が上がるので、今日できることからぜひ意識してやってみてくださいね!

【監修者】大石 裕樹

【監修者】大石 裕樹

<保有資格> 司法書士 宅地建物取引士 貸金業取扱主任者 / 24歳で司法書士試験合格し、27歳で司法書士として起業。4年で日本一の拠点数を達成する。現在は、不動産の売主と買主を直接つなぐプラットフォーム「スマトリ」を立ち上げ、不動産業界の透明性を高め、すべての人にとって最適な不動産売買を安心安全に実現するため奮闘中。

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