東京で初めての一人暮らし!女性にオススメのエリアや注意点を解説
東京での一人暮らしは、多くの人にとって憧れでもありますが、不安に感じることもありますよね。
「東京で一人暮らしを始めたいけれど、治安は大丈夫かな?」
「おしゃれな街に住みたいけれど、予算的に難しそう」
このような悩みを抱える方も多いのではないでしょうか。特に女性の場合、治安や生活費、理想の街選びなど、考えるべきポイントがたくさんあります。
そこで本記事では、東京で一人暮らしを始める女性にとって住みやすい街の特徴や、おすすめのエリアを紹介します。
この記事を読めば、自分の予算や理想のライフスタイルに合った街を見つけやすくなり、安心して東京での一人暮らしをスタートできるでしょう。
目次
東京で一人暮らしを始める女性が住みやすい街の特徴
東京で一人暮らしを始める女性にとって、住む街の選択は生活の質を大きく左右する重要なポイントです。
そこで、この章では、理想的な街を選ぶ際に注目すべき5つの観点について解説していきます。
治安が良く安心して暮らせる
女性の一人暮らしでは、安全性の高い環境を整えることが重要です。
警視庁の統計によると、2024年の23区における人口あたりの犯罪発生率は杉並区・世田谷区・練馬区が特に低い傾向にあります。
安全な街を選ぶ際のチェックポイントとしては、駅から住居までの経路に街灯が十分にあるか、深夜でも人通りがあるか、近くに交番があるかなどが挙げられます。
また、住居自体の防犯対策も重要です。オートロック・ダブルロック・防犯カメラの設置など、セキュリティ面が充実している物件を選ぶことで、より安心して暮らせるでしょう。
参考:区市町村の町丁別、罪種別及び手口別認知件数(令和5年)(警視庁)
参考:住民基本台帳による世帯と人口(令和5年12月)(東京都)
生活に必要な施設が徒歩圏内に揃っている
スーパーマーケット・ドラッグストア・コンビニなどの生活必需品を扱う店舗が徒歩10分圏内に揃っていると、日々の買い物が便利になります。
特に夜遅くまで営業しているスーパーがあるかどうかは、忙しい社会人や学生にとって重要なポイントです。
また、病院や郵便局、図書館などの公共施設へのアクセスも、長期的に快適に暮らすためには欠かせません。さらに、複数のスーパーがあるエリアなら、食材の価格比較ができ、家計の節約にもつながるでしょう。
交通アクセスが便利で通勤・通学しやすい
通勤・通学時間は生活の質に大きく影響します。
特に始発駅や複数路線が利用できる駅の近くは、座って通勤できる可能性が高く、また遅延や事故の際の代替ルートを確保しやすいため便利です。
朝の通勤ラッシュ時の混雑率も重要なチェックポイントです。理想的な通勤時間は片道30分以内とされていますが、都心への通勤であれば45分程度までなら十分に快適な暮らしが得られるでしょう。
家賃が相場からかけ離れていない
一般的に、手取り収入の30%程度を家賃の目安とすることが推奨されています。
ただし、極端に家賃が安い物件は、防犯面や住環境に問題がある可能性があるため注意が必要です。
また、家賃だけでなく初期費用や共益費、管理費なども含めて総合的に検討することが大切です。
エリアごとの相場を事前に調べ、自分の予算内で無理のない物件を選ぶことが、長期的に快適な一人暮らしにつながります。
繁華街や歓楽街から一定の距離がある
駅前の便利な商業施設は利用できつつ、居住エリアは住宅街として落ち着いた雰囲気が保たれている場所が理想的です。
繁華街や歓楽街に近すぎると、夜間の騒音や人通りの多さが気になる場合があります。また、休日の人出も多くなりがちです。
理想的なのは、駅前の商業施設までは徒歩圏内でありながら、住宅街として静かな環境が保たれているエリアです。緑地や公園が近くにあれば、さらに快適な住環境となるでしょう。
[タイプ別]東京で一人暮らしを始める女性におすすめのエリア
この章では、上記のポイントを基に「治安」「交通アクセス」「おしゃれ」の観点から、東京で一人暮らしを始める女性におすすめのエリアを詳しく紹介します。
自分に合った街を見つけ、快適で安全な東京での一人暮らしを手に入れましょう。
【治安】
女性の一人暮らしで最も重視したいのが治安の良さです。
特に東京23区内では、文京区、世田谷区、目黒区が犯罪発生率の低さで知られています。
この項では、警視庁の統計データなどから特に治安の良いエリアを紹介します。
江戸川橋
文京区で最も治安が良いエリアの一つです。駅周辺には「地蔵通り商店街」があり、昔ながらの商店と新しいカフェが共存する活気ある街並みです。
通っている路線 | 新宿駅までの乗車時間 |
東京メトロ有楽町線 | 約6分 |
閑静な住宅街と便利な商業エリアのバランスが取れた住みやすい街です。
茗荷谷
緑豊かで閑静な住宅街が特徴のエリア。教育機関が多く、学生の街としても知られています。
通っている路線 | 新宿駅までの乗車時間 |
東京メトロ丸ノ内線 | 約13分 |
近くには小石川植物園があり、散歩や自然観察を楽しめます。
小石川後楽園や東京ドームへのアクセスも良好で、週末のお出かけを楽しむのにも最適です。
飯田橋
飯田橋駅はJR、東京メトロなど以下の6路線が利用可能な交通の要所です。
・JR中央線
・JR総武線
・東京メトロ東西線
・東京メトロ有楽町線
・東京メトロ南北線
・都営大江戸線
新宿、渋谷、東京などの主要駅へ約15分以内でアクセス可能なため、通勤・通学はもちろん、休日のお出かけにも便利です。
神楽坂の古い街並みや、目白通りの新しいオフィス街が共存しています。
24時間営業のスーパーもあり、生活利便性は抜群。近隣には図書館や病院なども充実しており、長期的な住まいとしても人気のエリアです。
桜新町
世田谷区の住宅街で、治安の良さが特徴です。漫画「サザエさん」の作者、長谷川町子さんが住んでいたことから「サザエさんの街」としても有名。
駅周辺には商店街があり、日常の買い物に便利です。
通っている路線 | 新宿駅までの乗車時間 |
東急田園都市線 | 約11分 |
ファミリー層も多く、落ち着いた雰囲気の街並みが広がっています。駅前には複数のカフェや本屋があり、休日にはゆったりとした時間を楽しめます。
世田谷区の住みやすさや治安の詳細が気になる方は、以下の記事も合わせてチェックしてみてください。
旗の台
商店街が充実しており、生活必需品の買い物にも困らないエリアです。
通っている路線 | 新宿駅までの乗車時間 |
東急大井町線・池上線 | 約20分 |
昔ながらの下町の雰囲気と、新しい住宅街がうまく調和した街です。また、昭和大学病院が近くにあり、医療面でも安心できる環境が整っています。
【交通アクセス】
仕事や学業との両立のためには、通勤・通学のしやすさも重要なポイントです。
特に女性の場合、深夜の帰宅時の安全性も考慮する必要があります。
ここでは、主要駅までのアクセスが良好なエリアをご紹介します。
吉祥寺
駅周辺には大型商業施設が立ち並び、井の頭公園も近くにあり、利便性と自然の魅力が共存するエリアです。
通っている路線 | 新宿駅までの乗車時間 |
JR中央線・京王井の頭線 | 約17分 |
若者からファミリーまで幅広い世代に人気のエリアで、サンロード商店街やハモニカ横丁など、個性的な商店街も魅力的です。
荻窪
駅周辺には商店街やスーパーが多く、生活の利便性が高いエリアです。
通っている路線 | 新宿駅までの乗車時間 |
JR中央線・東京メトロ丸の内線 | 約12分 |
荻窪は東京メトロ丸ノ内線の始発駅なので、朝のラッシュ時でも座って通勤できます。治安も良く、落ち着いた住環境が特徴です。
さらに、大田黒公園や天沼弁天池公園など緑豊かな憩いの場所も近くにあり、心地よい環境が整っています。
下高井戸
商店街が充実しレトロな落ち着いた雰囲気の街です。
通っている路線 | 新宿駅までの乗車時間 |
京王線・東急世田谷線 | 約15分 |
東急世田谷線は、都内でも珍しい路面電車で、始発駅の下高井戸では並べば座って移動できるのが魅力です。
駅周辺には24時間営業のスーパーもあるので買い物に便利です。
日暮里
JR山手線や京成線など以下7路線が利用可能な交通の要所です。
・JR山手線
・JR京浜東北・根岸線
・JR常磐線
・京成本線
・成田スカイアクセス
・日暮里舎人ライナー
東京駅までは約15分で到着します。
成田空港へのアクセスも良好で、谷中銀座商店街では下町情緒あふれる雰囲気を楽しめます。さらに、アートギャラリーが点在する文化的な街です。
押上
東京メトロ半蔵門線・都営浅草線など以下の4路線が利用可能です。
・東京メトロ半蔵門線
・都営浅草線
・京成押上線
・東武伊勢崎線
東京駅まで20分、渋谷まで30分とアクセスは良好。スカイツリーの麓に位置し、新旧の文化が融合した街並みが特徴的です。
周辺には大型商業施設も充実しており、江戸情緒と現代的な便利さを両立させた魅力的なエリアです。
東京の治安の良い街を詳しく知りたい方は、以下の記事もチェックしてみてくださいね。
【おしゃれ】
趣味や好みのライフスタイルに合った街選びも、充実した一人暮らしには欠かせません。SNS映えするカフェや、センスの良いショップが並ぶエリアは休日の過ごし方の選択肢も広がるでしょう。
ここでは、おしゃれなお店が多く、女性の感度の高いライフスタイルを実現できるエリアをご紹介します。
自由が丘
“大人のお洒落タウン”として知られる街です。
通っている路線 | 新宿駅までの乗車時間 |
京王線・東急世田谷線 | 約15分 |
カフェや雑貨店・アパレルショップが並ぶこの街では、休日のショッピングも楽しめます。「サンセットアレイ通り」や「カトレア通り」など個性的な路地も魅力的で、さまざまなイベント(※1)も開催され、街全体が写真映えする雰囲気に包まれます。
(※1)「女神祭り」(10月)や「自由が丘マルシェ」(5月)など
代々木上原
閑静な住宅街にハイセンスなカフェやベーカリーが点在する街です。
通っている路線 | 新宿駅までの乗車時間 |
小田急線・千代田線 | 約7分 |
おしゃれな住宅街として知られ、芸能人が多く住むエリアとしても有名です。
徒歩15分の所には渋谷区内で一番大きい代々木大山公園があり、大型遊具やウォーキングコースが整えられています。
経堂
若者に人気のショッピングモール「経堂コルティ」を中心に、雑貨屋やカフェが充実したエリアです。
通っている路線 | 新宿駅までの乗車時間 |
小田急線 | 約15分 |
昔ながらの商店街と新しいショップが共存し、独特の雰囲気が魅力的な街です。
また、東京農業大学へ続く「経堂農大通り商店街」には個性的なレストランが多く、グルメスポットとしても注目されています。さらに、噴水や遊具のある「世田谷区立石仏公園」は、散歩コースとしてもおすすめです。
東京で初めて一人暮らしを始める際の注意点
東京での一人暮らしを安全かつ快適に始めるためには、いくつかの重要な注意点があります。
ここでは特に女性が気をつけるべき3つのポイントについて、具体的な対策とともに解説していきます。
防犯対策を徹底すること
警視庁が公表している「侵入窃盗の侵入口」でのデータを見ると、一戸建て住宅やマンションやアパートなどの共同住宅では、いずれの形態の住宅でも、「窓」と「表出入口」からの侵入が全体の7割以上を占めています。
玄関や窓の鍵のかけ忘れなど無いよう十分注意しなければなりません。
一人暮らしの女性を狙った犯罪を防ぐために、以下のような対策が重要です。
・物件選びの段階で、オートロックや防犯カメラの有無を確認
・2階以上の物件を選び、ベランダに侵入されにくい環境を確保
・帰宅時の周囲確認を習慣化
・ドアや窓の二重ロック設置
・防犯ブザーの携帯
・防犯フィルムを窓に貼る
また、管理人が常駐している物件であれば、定期的にコミュニケーションを取ることで、不審者の情報などを得やすくなるでしょう。
深夜の帰宅が多い方は、駅からの帰り道に明るい大通りがある物件を選ぶことも大切です。
参考:住まいる防犯110番(警視庁)
生活費を具体的に把握すること
東京での一人暮らしでは、家賃以外にもさまざまな生活費がかかります。予算管理をしっかり行い、生活費を具体的に把握しておくことが重要です。
東京は物価が高いため、スーパーの特売情報をチェックしたり、価格を比較したりするなど、賢い消費習慣を身につけましょう。また、急な出費に備えて、毎月の生活費とは別に最低3ヶ月分の生活費を貯金しておくことをおすすめします。
家計簿アプリを活用し、定期的に固定費を見直すことで、無理のない家計管理が行えるでしょう。特に引っ越し直後は想定外の出費が多いため、余裕を持った資金計画を立てることが大切です。
部屋探しの際の契約内容をしっかり確認すること
部屋の契約時には以下の点を特に注意して確認しましょう。
・初期費用の内訳(敷金、礼金、仲介手数料など)
・退去時の原状回復費用の範囲
・契約期間と更新料の有無
・ペット飼育や楽器演奏などの制限事項
・共益費に含まれるサービス内容
特に原状回復費用については、入居時の室内写真を撮影しておくことをおすすめします。
また、賃貸借契約は専門用語が多く使われるため、不明な点があれば、必ず不動産会社の担当者に確認することが重要です。
契約書は必ずコピーを保管し、重要な説明は書面でもらうようにしましょう。
物件の階数を確認すること
初めての一人暮らしでは、物件の階数も重要なポイントです。特に女性の場合、防犯面を考慮すると1階は避けた方が無難です。1階は外部からの侵入リスクが高く、洗濯物の盗難や覗き見といったトラブルが発生する可能性もあります。できれば2階以上の部屋を選び、エレベーター付きの建物ならば防犯カメラの有無も確認しましょう。
賃貸の一階に住む注意点の詳細は、以下の記事をご確認ください。
優先順位を決めて物件選びを進めることが大切
東京での物件探しでは、理想的な条件をすべて満たす物件を見つけることは難しいため、譲れない条件と妥協できる条件を明確にしておくことが重要です。
物件選びで優先すべき条件の例は以下の通りです。
・予算内であること(手取り収入の30%程度を目安)
・通勤・通学時間(片道1時間以内を推奨)
・最寄り駅からの距離(徒歩10分以内が理想的)
・治安の良さ(防犯設備、周辺環境)
・生活利便施設へのアクセス
一方で、妥協しやすい条件の例としては、部屋の広さや内装のデザイン・収納の大きさ・築年数などがあります。
実際の物件探しでは、以下のような手順で進めることをおすすめします。
1.希望条件をリストアップ
2.必須条件と理想条件に分類
3.物件情報サイトで条件に合う物件をピックアップ
4.内見予約を入れる
5.実際に街の雰囲気を確認する
特に内見の際は、平日の夜や休日など異なる時間帯に訪れることで、より正確に街の様子を把握できるため、時間を変えて確認するのがおすすめです。
内見時に必要な持ち物や、当日気を付けるべきことをまとめた記事も合わせてチェックしてみてくださいね。
まとめ
本記事では、東京で女性が初めて一人暮らしを始める際のポイントを解説しました。
東京での一人暮らしで最も重要なのは、安全で快適な街選びです。治安が良く、防犯設備が整っているエリアを選び、生活利便施設や通勤・通学のアクセスが良好な場所を選ぶようにしましょう。
物件選びでは、家賃を手取り収入の30%以内に抑え、毎月の生活費をしっかり把握しておくことが必要です。また、契約時には細かい内容を確認し、防犯対策を整えてから入居しましょう。
不安もあるかもしれませんが、準備をしっかり行うことで充実した東京ライフをスタートできます。焦らず慎重に物件を選び、ご自身の理想の暮らしをスタートさせてください。

<保有資格>
司法書士
宅地建物取引士
貸金業取扱主任者 /
24歳で司法書士試験合格し、27歳で司法書士として起業。4年で日本一の拠点数を達成する。現在は、不動産の売主と買主を直接つなぐプラットフォーム「スマトリ」を立ち上げ、不動産業界の透明性を高め、すべての人にとって最適な不動産売買を安心安全に実現するため奮闘中。