内見時に注意するべきポイントは?当日の流れや準備物を解説
中古マンションの購入を検討し始めると、まず気になるのが「内見で何を見ればいいのか」「どこまでチェックすれば失敗しないのか」という点ではないでしょうか。
インターネットの情報や写真だけでは分からないことが多く、実際に現地を見る内見は、住まい選びにおいてとても重要なステップです。
特に初めて家を購入する方にとっては、内見の経験が少ない分、見落としが起こりやすいのも事実です。
そこでこの記事では、「内見 注意点」をテーマに、中古マンションの内見で必ず押さえておきたいポイントを分かりやすく解説します。
目次
物件を内見する目的とは

内見の最大の目的は、「その家で実際に暮らすイメージが持てるか」を確認することです。
間取り図や写真では分からない、以下のような点を自分の目で確かめることが重要です。
- 実際の広さや天井の高さの感覚
- 日当たりや風通し
- 室内や共用部分の状態
- 周辺環境や街の雰囲気
- 騒音やにおいなどの生活感
中古マンションは新築と違い、これまで人が住んできた履歴があります。
だからこそ「きれいかどうか」だけでなく、「無理なく快適に暮らせそうか」という視点で内見することが大切です。
内見当日の流れ

初めての方でも安心できるよう、一般的な内見当日の流れを紹介します。
まずは不動産会社と待ち合わせをし、物件資料や間取り図を確認します。
この段階で、気になっている点や重点的に見たいポイントを担当者に伝えておくと、内見がスムーズに進みます。
その後、担当者と一緒に物件へ移動します。
最寄駅から歩く場合は、距離や道のり、坂の有無なども体感しておきましょう。
現地に到着したら室内を見学します。
各部屋を順番に見ながら、後述するチェックポイントを一つずつ確認していきます。
内見終了後は、その場または近くで担当者と感想を共有し、次の検討ステップについて相談する流れになります。
無理に購入を決める必要はありませんので、率直な感想を伝えることが大切です。
内見時にあると便利な持ち物

・メジャー(家具配置・搬入確認)
・筆記用具・メモ帳
・間取り図のコピー
・動きやすい服装と脱ぎ履きしやすい靴
内見は短時間で多くの判断を求められる場です。そのため、事前準備をしているかどうかで、得られる情報量が変わります。
スマートフォンは写真撮影だけでなく、後から冷静に比較するための重要な記録ツールになります。複数物件を見ていくと記憶は曖昧になりがちですが、写真があれば「どの物件に何を感じたのか」を正確に振り返ることができます。
メジャーは中古マンション内見の必須アイテムです。図面上では問題なさそうでも、実際に測ると家具が入らない、動線が狭いといったケースは少なくありません。玄関や廊下、エレベーターのサイズも含めて確認しておくことで、入居後のトラブルを防げます。
また、担当者から聞いた説明や自分が感じた違和感をその場で記録できるよう、メモ帳と筆記用具も用意しましょう。内見後に「確かこう言っていたはず」と曖昧な記憶で判断するのは避けたいところです。
【場所別】内見時の注意点
・設備の状態と将来の修繕リスク
・周辺環境と生活利便性
内見では、部屋の印象だけで判断してしまいがちですが、視点を整理して見ることで見落としを防げます。
ここからは「室内」「設備」「周辺環境」に分けて詳しく解説します。
室内のチェックポイント
・体感的な広さと天井高
・床・壁・天井の状態
・建具(ドア・窓)の開閉
・におい・湿気
室内で最も大切なのは、「ここで毎日生活するイメージが持てるか」という点です。
日当たりや風通しは、図面や向きだけでは判断できません。実際にカーテンを開け、光の入り方や外からの視線を確認しましょう。風通しについても、窓を開けたときに空気が流れるかを体感することが重要です。
広さについては、平米数よりも「体感」が重要になります。天井が低かったり梁が多かったりすると、数字以上に狭く感じることがあります。家具を置いた後の動線を想像しながら、違和感がないかを確認してください。
床や壁、天井にあるシミやひび割れは、過去の水漏れや湿気の影響である可能性があります。また、ドアや窓の開閉がスムーズかどうかも確認し、引っかかりがある場合は注意が必要です。
においについては、収納やクローゼットを開けた際のカビ臭や排水臭を確認しましょう。においの問題は、入居後に対処が難しい場合も多いため、少しでも気になれば必ず担当者に相談してください。
設備のチェックポイント
・給湯器・エアコンの状態
・コンセント・スイッチの配置
・共用設備の使いやすさ
中古マンションでは、設備の状態がそのまま将来の修繕費用につながります。
キッチンや浴室、トイレなどの水回りは、実際に水を流して確認しましょう。水圧が弱すぎたり、排水が詰まり気味だったりすると、日常生活に支障が出ます。
給湯器やエアコンは、製造年や交換履歴を確認できると安心です。購入後すぐに交換が必要になると、想定外の出費が発生します。
また、コンセントやスイッチの位置は、住み始めてから不満が出やすいポイントです。家具配置を想定しながら、数や位置が足りているかを確認しましょう。
宅配ボックスやゴミ置き場、駐輪場といった共用設備は、清掃状況や使いやすさを見ることで、マンション全体の管理状態も判断できます。
周辺環境のチェックポイント
・生活施設の充実度
・騒音や人通り
・街の雰囲気・治安
周辺環境は、住み始めてから後悔しやすいポイントの一つです。
駅から物件までの道のりは、距離だけでなく、坂の有無や歩道の広さ、夜の明るさまで確認しましょう。毎日の通勤・通学を想像しながら歩くことが大切です。
また、スーパーやドラッグストアなどの生活施設が徒歩圏内にあるかどうかは、生活のしやすさに直結します。
騒音や街の雰囲気についても、時間帯によって変化するため、可能であれば別の時間帯にも周辺を歩いてみると安心です。
内見でよくある見落としポイント

時間帯による環境の変化
内見は多くの場合、日中に行われます。しかし、実際の生活では朝や夜に自宅で過ごす時間の方が長いという方も少なくありません。そのため、昼間の印象だけで判断してしまうと、住み始めてから「思っていた環境と違った」と感じる原因になります。
例えば、昼間は静かでも、夜になると交通量が増えたり、近隣の飲食店や施設からの音が気になったりするケースがあります。逆に、平日は落ち着いていても、休日になると人通りが増えるエリアもあります。
内見時には、担当者に「夜や休日の周辺環境はどうか」「近隣に音が出やすい施設はあるか」といった点を確認しておくと安心です。
水回りや設備の劣化状況
中古マンションで特に見落とされやすいのが、水回りや設備の内部の状態です。キッチンや浴室、トイレがきれいに見えても、配管や換気設備など、目に見えない部分は劣化している可能性があります。
内見時には、水を流した際の音や排水スピード、水圧の強さなどをしっかり確認しましょう。また、給湯器やエアコンなどの設備については、設置からどのくらい経っているかを確認することが大切です。購入後すぐに交換が必要になると、想定外の出費につながります。
「今すぐ問題がなさそうか」だけでなく、「数年後も安心して使えそうか」という視点で設備を見ることが、後悔しない中古マンション購入につながります。
管理状態や共用部分の劣化
中古マンションでは、室内以上に「管理状態」が住み心地を左右します。どれだけ室内がきれいでも、共用部分の管理が行き届いていないマンションでは、長期的な資産価値や住環境に不安が残ります。
エントランスや廊下、エレベーターなどの共用部分を見た際に、清掃が行き届いているか、照明が切れていないか、私物が放置されていないかを確認しましょう。掲示板の内容も重要で、注意喚起が多すぎる場合は、住民トラブルが起きやすい可能性もあります。
中古マンション選びでは「管理を買う」という言葉があります。内見の際は、ぜひ共用部分にも目を向け、マンション全体の状態を冷静に判断してください。
内見に関するよくある質問
内見の所要時間はどのくらい?
一般的に、1件あたりの内見時間は30分から1時間程度が目安です。ただし、初めて中古マンションを購入する方の場合は、確認するポイントが多いため、もう少し時間がかかることもあります。
無理に短時間で済ませようとすると、重要なポイントを見落としがちです。1日に複数件内見する場合でも、詰め込みすぎず、1件ごとにしっかり確認できるスケジュールを組むことをおすすめします。
「疲れてきた状態で見た物件」は、判断が雑になりやすい点にも注意しましょう。
写真撮影や採寸はしても大丈夫?
空室の物件であれば、写真撮影や採寸が可能なケースがほとんどです。室内だけでなく、眺望や収納、共用部分なども撮影しておくと、後から比較しやすくなります。
ただし、居住中の物件ではプライバシーへの配慮が必要です。写真撮影や収納内部の確認を行う際は、必ず売主や担当者に確認しましょう。
また、撮影した写真は個人利用の範囲に留め、SNSなどに掲載しないことも大切なマナーです。
その場で購入を決める必要がある?
内見当日に購入を決める必要はありません。内見はあくまで「判断材料を集める場」であり、比較・検討を経て納得してから次のステップに進むことが重要です。
気になる物件が見つかった場合でも、一度持ち帰って冷静に考える時間を取りましょう。設備や管理状況、資金計画などを整理し、不安や疑問点があれば担当者に再度確認することが大切です。
中古マンションは高額な買い物です。焦らず、自分のペースで判断することが、後悔のない購入につながります。
まとめ
中古マンションの内見は、部屋の広さや見た目だけを確認する場ではありません。
「この物件で安心して暮らし続けられるか」「生活の中で無理や不安が生じないか」を見極めるための、大切な判断材料を集める機会です。
内見当日は、どうしても室内のきれいさや第一印象に目が向きがちですが、日当たりや風通し、設備の状態、共用部分の管理状況、そして周辺環境まで含めて確認することが重要です。特に中古マンションでは、設備の劣化や管理状態が、住み心地や将来の維持費に大きく影響します。
また、内見は一度きりで決断する必要はありません。写真やメモを活用して情報を整理し、不安な点は担当者に相談しながら、納得できるまで検討する姿勢が大切です。焦って決めるよりも、冷静に比較・判断することで、購入後の後悔を防ぐことができます。
ぜひ内見を「ただ見る時間」ではなく、「将来の暮らしを具体的に想像する時間」として活用し、後悔のない中古マンション選びにつなげてください。
<保有資格>
司法書士
宅地建物取引士
貸金業取扱主任者 /
24歳で司法書士試験合格し、27歳で司法書士として起業。4年で日本一の拠点数を達成する。現在は、不動産の売主と買主を直接つなぐプラットフォーム「スマトリ」を立ち上げ、不動産業界の透明性を高め、すべての人にとって最適な不動産売買を安心安全に実現するため奮闘中。












