調布の住みやすさを知りたい！治安や生活環境をわかりやすく解説

「調布の住みやすさって実際どうなの？」「治安やアクセスは良好か気になる…」など、調布市の実際の住み心地を知りたいと感じている方もおられるでしょう。

調布市は、新宿まで約20分という都心へのアクセスの良さと、深大寺や多摩川などの豊かな自然環境をあわせ持つ、人気の住宅エリアです。

この記事では、治安や交通アクセス、買い物の利便性、子育て支援制度など、さまざまな視点から調布市の住みやすさをわかりやすく解説します。

引っ越しを検討している方はもちろん、今後のライフステージの変化に柔軟に対応できる街を探している方にも役立つ内容となっていますので、ぜひ最後までお読みいただければと思います。

都会と自然のバランスが取れた調布市の住みやすさ

調布市は、都心への優れたアクセスと豊かな自然が共存する、暮らしやすさに恵まれたエリアです。
この項では、調布市の人口や交通アクセスの良さについて解説します。

総人口20万人以上が暮らす人気エリア

調布市は約23万人が暮らす街で、人口規模としては東京23区の文京区（約23万人）と同程度です。都心部のベッドタウンとして安定した人気があり、過去10年以上にわたり人口が増え続けていることからも、多くの人に住みたい街として選ばれていることがうかがえます。

令和4年3月に公表された調布市の将来人口推計によると、調布市の人口は令和12年頃まで増加傾向が続くと見込まれており、今後も暮らしの場として選ばれる街であり続けると考えられます。

参考：文京区人口統計資料（文京区）
参考：調布市の世帯と人口（調布市）
参考：調布市の将来人口推計(令和4年3月) 調布市

新宿まで約20分の好立地

調布駅は京王線の特急停車駅として、新宿まで特急で約20分というアクセスの良さを誇ります。さらに都営新宿線との直通運転も行っているため、市ヶ谷や神保町方面へも乗り換えなしでアクセスできます。

通勤・通学の利便性が高いことから、都心で働く人にとって理想的な住環境といえるでしょう。また、終電時刻も新宿方面が平日0時30分頃(新宿駅を0時過ぎに出発しても調布まで帰宅可能)となっており、残業や会食が遅くなった場合でも安心です。

調布市の治安と地域コミュニティの特徴

調布駅周辺は、東京都内でも比較的治安が良好なエリアで、女性のひとり暮らしや家族連れでも安心して暮らせる環境がそろっています。

この項では、調布市の治安や地域コミュニティについて解説します。

過去10年間の人口は増加傾向にある

調布市の人口は過去10年以上にわたって増加を続けており、2025年11月時点で約23万人に達しています。この人口増加は、住環境の良さや利便性の高さが評価されている証しといえるでしょう。

特に、2012年の調布駅地下化による駅前再開発以降、商業施設が充実し、さらに住みやすい街へと進化を遂げています。

2017年にオープンした駅ビル「トリエ京王調布」は、食品スーパーから専門店、レストラン、映画館などさまざまな店舗が入居する駅直結のショッピングセンターで、調布駅周辺の買い物環境を大きく変えています。

参考：調布市の世帯と人口（調布市）

近年の犯罪認知件数は横ばい

調布市の犯罪認知件数は、ここ数年大きな増減がなく、比較的安定した水準を維持しています。
令和2年から令和6年までの刑法犯認知件数は以下の通りです。

治安が大きく悪化していないことから、普段の暮らしでも安心感のある環境が保たれていると言えるでしょう。とくに凶悪犯罪は令和6年に8件と少なく、地域全体に落ち着いた雰囲気が広がっているのが特徴です。

ただし、駅前の飲み屋街エリアでは酔っ払いによるトラブルが発生しやすいため、女性の一人歩きなどは注意が必要でしょう。

参考：市内の犯罪発生状況（調布市）
参考：区市町村の町丁別、罪種別及び手口別認知件数（警視庁）

自転車盗などの非侵入窃盗が多い

2024年に調布市で起きた犯罪認知件数1181件のうち、805件という大部分を占めるのは自転車泥棒などの非侵入窃盗でした。自転車を利用する方が多いことも理由の一因と考えられます。

普段から防犯に気を配っておくことで、トラブルを避けられる場面も多くあります。自転車や自動車などの乗り物から離れる際は、しっかり施錠するなど心がけるようにしましょう。

また、調布市では地域住民による自主防犯パトロール（※1）が続けられており、街の安心感を支える取り組みとして根付いています。

（※1）自主防犯パトロール：市内を4つに分け、警備員8名、車両4台の体制で実施。
参考：市内の犯罪発生状況（調布市）
参考：調布市安全・安心パトロールを実施中（調布市）

調布市の補助金・支援制度

調布市では、子育て世代を支援するためのさまざまな制度が充実しています。この項では、特に注目すべき3つの支援制度をご紹介します。

バースデーサポート事業

調布市では、1歳及び2歳の誕生日を迎えた子どもとその家庭を対象に、バースデーサポート事業を実施しています。

この事業は、アンケートに回答した家庭に育児パッケージ（※2）をプレゼントするというものです。育児パッケージの内容は、第1子が3万円、第2子が3万5千円、第3子以降が4万円となっており、子育て世代の経済的負担を軽減する支援となっています。

令和5年4月1日以降に生まれた子どもが対象です。

（※2）育児パッケージ：子育てパンフレットと、こども商品券e-Gift（残高がある限り何度でも使用できるデジタルギフト）

参考：バースデーサポート事業(1歳・2歳)(令和5年4月1日以降に出生したお子さん対象)調布市

ゆりかご調布面接

出産を安心して迎えられるよう、調布市では母子健康手帳の交付とあわせて、看護師や助産師、保健師による相談面接を実施しています。

面接では、出産に向けた準備や妊娠中の体調管理のこと、現在利用できるサービスや制度についてなど、専門の職員に気になることを気軽に相談できます。

はじめての出産に向けて不安や心配ごとが多い方には、とくに気持ちが安心するサポートといえるでしょう。

面接を受けた妊婦の方には、赤ちゃんの肌着やバスタオル、絵本、子ども商品券などが入ったゆりかごギフトが贈られます。
面接は対面とオンラインのどちらでも利用でき、いずれも予約制で、所要時間はおよそ40分です。

参考：母子健康手帳(親子健康手帳)の交付・ゆりかご調布面接(予約制) 調布市

ベビーシッター利用支援事業

調布市では、日常生活上の突発的な事情等により一時的にベビーシッターによる保育を必要とする保護者を対象に、利用料の一部を助成しています。

また、夜間の利用も補助対象となるため、急な受診の際に兄弟を預けられるなど、親にとって大きな安心感があります。

なお、調布市にはベビーシッター及び家事・育児支援サービス利用料助成という別の制度もありますが、今回取り上げたベビーシッター利用支援事業とは併用できないため、利用する際はどちらに申請するか事前に確認しておくと安心でしょう。

参考：令和7年度ベビーシッター利用支援事業(一時預かり利用支援) 調布市

調布市の交通アクセス

調布市は郊外にありながら、都心へのアクセスが良く、通勤・通学のしやすさが魅力です。この章では、調布市の交通アクセスを紹介します。

京王線で都心まで数十分でアクセス可能

調布駅には京王線と京王相模原線の2路線が乗り入れており、都心まで数十分でアクセスできます。

特急が停車する主要駅であり、また、都営新宿線との直通運転により、市ヶ谷駅や九段下駅といった主要なオフィス街や学校がある駅にも乗り換えなしでアクセスできるため、通勤・通学に便利です。

調布駅から都心までのアクセス時間は以下の通りです。

通勤ラッシュの時間帯は混み合いますが、特急が停車する駅のため、乗り換えなどの移動時間の負担は比較的少ないといえるでしょう。

人気スポットや空港行きのバスが発着

調布駅にはバス路線も多く、京王バス、小田急バス、コミュニティーバスが走っています。電車だけではアクセスしづらいエリアへ向かう際に便利で、日常の行動範囲を広げてくれます。

また、深大寺や神代植物公園方面といった歴史ある観光スポットへ向かうバスのほか、Jリーグなどのイベントが行われる味の素スタジアム（飛田給駅方面）へもアクセス可能です。

さらに、羽田・成田空港行のリムジンバスや、東京ディズニーリゾート行きの高速バスも発着しているため、旅行や出張の際にも便利です。

路線バスは平日で15～20分間隔と運行本数が多いため、電車と組み合わせることで快適に移動できます。

調布市のおすすめスポット

調布市は、都心の近くでありながら歴史と自然を感じられるスポットが点在しています。
この項では、休日のお出かけや散策におすすめの場所を3つ紹介します。

深大寺

深大寺（じんだいじ）は、733年に開創されたとされ、東京都では2番目に長い歴史を持つ寺院です。
調布駅中央口からバスで10～15分ほどのところにあり、境内は緑豊かで落ち着いた雰囲気が漂っています。

国宝「釈迦如来像」をはじめ、貴重な文化財も数多く残されています。本堂や門も意匠に優れているため、散策するだけでも心が癒されるような時間を過ごせるでしょう。

また、寺周辺には多くのそば店が並んでおり、豊かな湧水を使った深大寺そばも人気です。参拝とあわせて食べ歩きを楽しむのも、このエリアならではの魅力といえます。

参考：深大寺ホームページ【厄除元三大師 深大寺】

神代植物公園

神代植物公園は、深大寺の近くにある、バラやつつじなど約4,800種・10万本の植物が植えられた都立公園です。

広大な敷地では、四季折々の花や熱帯の植物も楽しめます。また、デイキャンプができる深大寺自然広場も隣接しています。

休日には家族連れでにぎわい、のんびりと散策を楽しめます。都心に近い立地ながら、自然の中でリフレッシュしたい人におすすめのスポットです。

参考：神代植物公園（公益財団法人 東京都公園協会）

鬼太郎茶屋

鬼太郎茶屋は、調布市ゆかりの人気漫画『ゲゲゲの鬼太郎』の世界観を楽しめるスポットです。

店内にはオリジナル缶バッチガチャや、鬼太郎茶屋限定のグッズが並んでいます。くつろげる「喫茶室 鬼太郎茶屋 はなれ」もあり、作品に登場するキャラクターをイメージしたメニューも人気です。

また、茶屋がある天神通り商店会は布多天神社の入口に位置しており、通りにはキャラクターのモニュメントが点在するなど、作品の雰囲気が感じられるエリアです。

さらに、調布駅から徒歩約12分の場所には鬼太郎ひろばもあり、すべり台になっている鬼太郎の家やボルダリングができるぬりかべクライミングなど、子どもたちが楽しめる遊具が充実しています。

参考：鬼太郎茶屋

調布市の暮らしに向いている人

調布市は、都心へのアクセスの良さと落ち着いた住環境をそなえたエリアです。
次のような方には、特におすすめできる街といえます。

まとめ

調布市は、新宿まで約20分という都心へのアクセスの良さと、深大寺や多摩川などの豊かな自然環境をあわせ持つ、バランスの取れた住みやすい街です。過去10年以上、人口の増加を続けている人気の街で、治安も比較的良好です。

子育て支援では、バースデーサポート事業やゆりかご調布面接、ベビーシッター利用支援事業など、子育て世代を支える仕組みが充実しています。

また、トリエ京王調布や調布PARCOなどの商業施設もそろっているため、日常生活に不便を感じる場面は少ないでしょう。

この記事を参考に、都会の利便性と自然の豊かさを両立した調布市を、新しい生活の候補地として検討してみてください。

【監修者】大石 裕樹

＜保有資格＞
司法書士
宅地建物取引士
貸金業取扱主任者 ／
２４歳で司法書士試験合格し、２７歳で司法書士として起業。４年で日本一の拠点数を達成する。現在は、不動産の売主と買主を直接つなぐプラットフォーム「スマトリ」を立ち上げ、不動産業界の透明性を高め、すべての人にとって最適な不動産売買を安心安全に実現するため奮闘中。