国分寺に住むなら知っておきたい!治安や住みやすさ・利便性を解説
「国分寺って、本当に住みやすい街?」
「治安や子育て環境は、実際どうなの?」
など、国分寺の暮らしやすさや治安について興味がある方も多いのではないでしょうか。
この記事では、国分寺市の暮らしやすさをさまざまなデータや情報に基づいて解説します。国分寺市がご自身やご家族にとって本当に住みやすい街かどうかを判断する際には、ぜひ最後までご覧ください。
東京都多摩エリアに位置する国分寺の住みやすさ
国分寺市は東京都多摩地域の中央部に位置し、新宿まで電車で約25分という利便性の高い立地にあります。
都心へのアクセスに優れていながら、市内には緑豊かな公園や自然が多く、歴史を感じられる落ち着いた住環境が整っているのが特徴です。
実際に人口も近年増加傾向にあり、多くの人が「住みやすさ」を理由に定住を選んでいることが裏付ける結果となっています。
国分寺市の人口は増加傾向が続いている
国分寺市は長期的に人口が増加しており、その暮らしやすさが数字にも表れています。
2023年1月時点の人口は約12万8,000人。定住志向の強いファミリー世帯や、交通アクセスを重視する若い世代から選ばれてきた結果といえるでしょう。
人口が増える街は地域コミュニティが活発になり、人の目が届きやすくなるため、防犯や子育ての面でも安心感が生まれます。こうした背景から、国分寺は「住み続けたい街」として多くの人に支持されているのです。
2018年から2023年までの5年間の人口増加率は5.4%
国分寺市の人口は2018年から2023年の5年間で5.4%増加しました。多摩26市では人口が頭打ち、あるいは減少に転じている地域もある中で、国分寺の増加傾向は際立っています。
背景には、都心アクセスの良さに加え、自然環境や教育支援、医療の充実といった住環境の魅力があります。移住先や子育ての拠点として国分寺を選ぶ世帯が増えており、「住みたい街」としての評価を高めているのです。
令和5年の刑法犯認知件数は594件
治安は住みやすさを判断するうえで欠かせない要素です。国分寺市では令和5年(2023年)の刑法犯認知件数が594件で、人口約12万8,000人という規模を考慮すると、犯罪発生率は比較的抑えられているといえます。
令和6年に市が実施したアンケートでは、「住みよい」「まあまあ住みよい」と回答した人が9割を超えており、多くの市民が国分寺での暮らしに満足していることが分かります。
安心して生活できる環境が整っていることが、この高い評価につながっているといえるでしょう。防犯カメラの整備や、青色回転灯パトロール車による巡回といった行政の取り組みも、市民の信頼を支える大きな要因となっています。
参考:「令和5年 区市町村の町丁別、罪種別及び手口別認知件数」(警視庁)
参考:令和6年度市民アンケート調査結果(国分寺市)
参考:防犯(国分寺市)
便利で暮らしやすい国分寺の特徴
この項では、国分寺が「暮らしやすい」と評価される理由について解説します。
具体的には、都心へのアクセスの良さ、駅周辺の商業施設の充実度、さらに歴史的な名所が多く残る文化的な側面に注目します。利便性と落ち着いた環境の両立は、国分寺ならではの魅力といえるでしょう。
都心への交通アクセスが良好
国分寺駅にはJR中央線(快速停車駅)・西武国分寺線・西武多摩湖線の3路線が乗り入れており、都心や多摩地域の各方面への移動がスムーズです。
とくに中央線は新宿や東京といった主要ターミナル駅へ直結しており、通勤・通学の利便性は大きな魅力となっています。
国分寺駅から主要駅へのアクセス時間は以下のとおりです。
行き先 | 所要時間 | 利用路線 |
---|---|---|
新宿駅 | 約25分 | JR中央線快速 |
東京駅 | 約40分 | JR中央線快速 |
吉祥寺駅 | 約12分 | JR中央線快速 |
立川駅 | 約8分 | JR中央線 |
さらに駅前からは複数のバス路線も運行されており、府中や小金井など周辺都市へのアクセスもしやすいです。
都心に通勤する人だけでなく、多摩エリアで働く人や子育て世帯にとっても暮らしやすい交通環境が整っているといえるでしょう。
商業施設が充実している
国分寺市は、駅周辺を中心に商業施設が充実しており、暮らしに便利な環境が整っています。
駅直結の「ミーツ国分寺」には、ファッションや雑貨、レストラン、食料品店などがそろい、仕事帰りや休日の買い物に便利です。
また、駅南口には「国分寺マルイ」「セレオ国分寺」といった大型商業施設もあり、日常の買い物から休日のレジャーまで、幅広いニーズに対応しています。
さらに、これらの商業施設だけでなく、商店街も活気にあふれており、昔ながらの個人商店も多く残っています。チェーン店から個性的なお店までが混在する国分寺市では、日々の生活が楽しくなるようなお店を見つけることができるでしょう。
歴史的な名所が多い
国分寺市は、奈良時代に建立された武蔵国分寺跡をはじめ、数多くの史跡が残る街です。武蔵国分寺跡は国指定史跡として保存され、七重塔跡の礎石などから当時の壮大な伽藍を想像できます。(※1)
その西側にある武蔵国分尼寺跡も国指定史跡で、現在は市立歴史公園として整備。発掘調査で確認された金堂や尼坊といった建物の位置が地面に表示されており、当時どんな伽藍が建っていたのかをイメージできます。基壇の一部も見学できるため、古代の寺院の雰囲気を気軽に感じられる散策スポットです。
さらに「お鷹の道・真姿の池湧水群」など名水百選に選ばれた景勝地もあり、豊かな自然と歴史を同時に楽しめるのが国分寺市の大きな魅力です。
(※1)武蔵国分寺跡については5章で詳しく解説します。
国分寺の家賃相場
国分寺の間取り別家賃相場は以下の通りです。
間取り | 家賃相場 |
---|---|
1R | 6.13万円 |
1K | 7.36万円 |
1DK | 8.75万円 |
1LDK | 13.81万円 |
2DK | 9.92万円 |
2LDK | 21.34万円 |
3DK | 11.30万円 |
中央線沿線に位置する国分寺市は、都心へのアクセスが便利な一方、23区内に比べると家賃が手頃です。広さと家賃のバランスが良いため、特にファミリー層にとって、ゆとりのある暮らしを無理なく送れるエリアといえます。
また、駅に近い物件から静かな住宅街まで幅広い選択肢があるため、自身のライフスタイルに合わせた住まいが見つけやすいのも、国分寺市の特徴です。
国分寺駅周辺の過ごしやすさ
国分寺駅周辺は、生活に必要な施設が徒歩圏内に整い、とても住みやすいエリアです。
三菱UFJ銀行、みずほ銀行、多摩信用金庫、国分寺本町郵便局などの金融機関や郵便局に加え、「ミーツ国分寺」「セレオ国分寺」「国分寺マルイ」「マルエツ国分寺南口店」といった商業施設も集積しています。
さらに国分寺崖線に沿っては、緑道や湧水スポットが整備されており、自然を感じながら散策やリフレッシュができる環境です。
これらがそろうことで、買い物や暮らしの快適さと四季の豊かな自然の両方が身近にある、バランスの良い住環境が形成されています。
参考:ABOUT 国分寺ってどんなところ?(国分寺市観光シティプロモーションサイト)
国分寺のおすすめスポット
この項では、家族で楽しめる国分寺市内の代表的なスポットを紹介します。自然や文化に触れられる庭園や公園、学びの拠点となる図書館など、休日の過ごし方にも役立つ場所をピックアップします。
殿ヶ谷戸庭園
殿ヶ谷戸(とのがやと)庭園は国指定名勝にも選ばれている日本庭園で、四季折々の自然が楽しめる癒しのスポットです。新緑や紅葉の美しさは格別で、都心近くにありながら静かな時間を過ごせます。
庭園内には湧水を利用した池泉回遊式庭園が広がり、散策路は小さな子どもや高齢者でも歩きやすい整備がされています。都会のにぎやかさから離れて心を落ち着けたいときに最適で、家族連れやカップルにも人気の高いスポットです。
武蔵国分寺公園
武蔵国分寺公園は、国分寺駅や西国分寺駅から徒歩圏内にある都立公園で、水と緑に囲まれた憩いの場です。
中央には一周約500メートルの円形芝生広場が広がり、旧鉄道学園時代から残るサクラやケヤキ、イチョウの大木が四季折々の景観を彩ります。園内には池や滝、噴水があり、散歩や自然観察を楽しむ人々でにぎわうのが特徴です。
藤棚やノウゼンカズラの棚も整備され、花の季節には鮮やかな彩りが加わります。カワセミなどの野鳥も飛来し、子どもから大人まで自然に親しめる、市民に愛される公園となっています。
東京都立多摩図書館
東京都立多摩図書館は、雑誌と児童・青少年資料の充実を特色とする都立図書館です。
中心となる「東京マガジンバンク」には約1万9千誌の雑誌が収蔵され、最新号からバックナンバーまで幅広く閲覧できます。特に雑誌の創刊号を集めた「創刊号コレクション」は見応えがあり、雑誌文化の歴史を一望できる貴重な資料群です。
もう一つの柱である「児童・青少年資料サービス」では、乳幼児から高校生世代までを対象とした約27万冊の図書を所蔵。
子どもの読書活動推進の拠点として活用され、親子で訪れる人も多く、学習や調査にも広く役立てられています。地域住民にとって、知識と学びの拠点となる施設です。
国分寺市の子育て支援
この項では、国分寺市が取り組む子育て支援について解説。妊娠期から出産後までを支える制度、子どもの相談窓口、地域での居場所づくりといった取り組みを紹介します。
ゆりかご・こくぶんじ面接
国分寺市では、妊婦さん全員を対象に「ゆりかご・こくぶんじ面接」を実施しています。
保健師や助産師が妊娠中の体調や生活の不安を聞き取り、出産や子育てに役立つ情報を提供する制度です。
面接では、一人ひとりに合わせた「子育て応援プラン」を作成し、母子保健サービスや利用できる支援制度についても案内しています。
参加した妊婦には、育児に役立つパッケージ(1万円相当)や出産応援ギフトの情報が提供されます。実施場所は市のこども家庭センターのほか、Zoomを利用したオンライン面接にも対応。平日や指定土曜日に予約制で受けられる仕組みです。
妊娠期から行政とつながることで孤立を防ぎ、安心して出産・子育てに臨める環境が整えられています。特に初めての出産や転入世帯にとって、心強いサポートとなるでしょう。
こそでん(子ども専用相談電話)
「こそでん」は、国分寺市が設けている18歳未満の子ども専用の相談電話です。
学校や家庭での不安、友人関係やいじめの悩みなど、誰にも言えない思いを安心して話せる窓口として設けられています。専門の相談員が対応し、どんな内容でも受け止めながら一緒に解決策を探してくれるのが特徴です。
通話料無料のフリーダイヤルがあり、月曜から金曜の午前8時30分から午後5時まで利用可能。つながらない場合は、市の通常回線からも相談できます。
子ども向けの支援は保護者を対象としたものが多い中、国分寺市では「子ども本人の声を聴く」ことを重視。子ども自身が安心して話せる仕組みが整うことで、家庭全体の安心にもつながっています。
国分寺市子どもの居場所づくりハンドブック
国分寺市では、子どもが安心して過ごせる場所を紹介する「子どもの居場所づくりハンドブック」を発行しています。
学童クラブやプレーパーク、放課後子ども教室、地域で活動する団体など、市内の多彩な取り組みが一冊にまとめられており、家庭以外にも安心して過ごせる場を探しやすいのが特徴です。
このハンドブックを活用することで、子どもは遊びや学びを通じて仲間と交流でき、保護者にとっても子育ての負担を軽くする助けとなります。
配布は市役所や児童館、公民館、図書館、子ども家庭支援センター「ぶんちっち」で行われており、気軽に手に取ることが可能です。親子が孤立せず地域とつながれる仕組みは、国分寺市の住みやすさを支える大きな柱といえるでしょう。
参考:国分寺市子どもの居場所づくりハンドブックの紹介(国分寺市)
まとめ
この記事では、国分寺市の治安や住みやすさ、交通利便性、家賃相場、子育て支援、そしておすすめスポットについて解説しました。
● JR中央線をはじめ交通アクセスが良く、都心へ25分で移動可能
● 駅周辺の商業施設が充実し、日常生活の利便性が高い
● 武蔵国分寺公園や殿ヶ谷戸庭園など、自然に触れられる環境がある
● 妊娠期から支援を受けられる制度や、子ども専用相談窓口など子育て支援が手厚い
利便性・安全性・自然・子育て支援のすべてを備えた国分寺は、世代を問わず快適に暮らせる街です。
住まい探しを検討している方は、ぜひ国分寺も候補に入れてみてください。きっと新しい暮らしの第一歩につながるはずです。

<保有資格>
司法書士
宅地建物取引士
貸金業取扱主任者 /
24歳で司法書士試験合格し、27歳で司法書士として起業。4年で日本一の拠点数を達成する。現在は、不動産の売主と買主を直接つなぐプラットフォーム「スマトリ」を立ち上げ、不動産業界の透明性を高め、すべての人にとって最適な不動産売買を安心安全に実現するため奮闘中。