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マンションは何階がいい?後悔しないための階数別チェックポイント

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マンションを買うとき、「結局、何階が一番いい?」と迷う方もおられるでしょう。上の階ほど価格は上がりますが、注目すべきポイントは値段だけではありません。

毎日の出入りのしやすさ、眺望や日当たり、エレベーターの待ち時間、そして災害時の安心感や将来の売却しやすさまで、階数は日々の生活の質に大きく影響します。

暮らしに合った階は、人によって異なります。朝の出入りやゴミ出しを重視するのか、夕暮れの景色を大切にしたいのか。住まう方の生活スタイルと優先順位が、最適な階数を見つける鍵になります。

本記事では、階数ごとのメリット・デメリットや価格差、選ぶ際のチェックポイントをわかりやすく整理します。マンションの階数選びでお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

マンションは階数によって暮らしが変わる

同じマンションでも、階数が変われば見える景色も、感じる便利さも変わります。

フリエ住まい総研の調査(※1)によると、マンション探しで階層を「とても重視する」「やや重視する」と答えた人は9割以上。
多くの人が、それだけ階数選びを大切にしていることが分かります。

1階や低層階は、外出や荷物の出し入れがスムーズで、子育てや介助の場面でも安心です。
中層階は、日当たり・風通し・騒音・視線のバランスがよく、暮らしやすい階といえるでしょう。

高層階や最上階は、開放感や静けさ、プライバシーが魅力ですが、風の強さやエレベーターへの依存、災害時の不安が気になることもあります。

こうした違いがあるなかで、大切なのは自分が何を優先したいかを整理することです。

朝の動線、洗濯の干し方、在宅時間の長さなど、日々の暮らしを思い浮かべてみると、ご自身に合った階が見えてくるはずです。

(※1)フリエ住まい総研「マンションにおける階層ごとの満足度」実態調査|人気を集める高層階のデメリット1位は「災害リスク」(PR TIMES)

【階層別】マンション各階のメリット・デメリット

階数ごとに暮らしの快適さや注意点は異なります。
どの階にもメリットとデメリットがあり、どこが正解というわけではありません。

1階・低層・中層・高層・最上階、それぞれの特徴を以下の表にまとめました。
自分の生活スタイルに合う階を考えるヒントにしてみてください。

階層主なメリット注意点
1階出入りがしやすく荷物の搬入も便利。専用庭がある場合は活用範囲が広い。防犯・湿気・虫の対策が必要。通行人の視線や騒音が気になることもある。
低層階(2~5階)階段の上り下りがしやすく、価格も抑えめ。災害時の避難がしやすい。車の音や視線、虫の侵入に注意。眺望は限られる場合もある。
中層階(6~10階)日当たり・風通し・防犯のバランスが良く、プライバシーも確保しやすい。近隣の建物によっては眺望や風通しが制限されることも。
高層階(11階以上)眺望・開放感が抜群で静かな環境。虫も少なく防犯性が高い。揺れを感じやすく、災害時はエレベーター停止などの影響を受けやすい。
最上階日当たり・眺望・静けさに優れ、特別感がある。資産価値も高め。価格が最も高く、夏は暑くなりやすい。災害時の避難も考慮しておくべき。

次の項では、階層ごとに詳しく解説します。

1階

マンションの1階は、地上へのアクセスが抜群です。
ベビーカーや自転車の出し入れ、重い買い物袋、ゴミ出しなど、毎日のちょっとした手間をぐっと減らしてくれます。

専用庭付きの住戸なら、子どもの水遊びや家庭菜園、ペットのくつろぎスペースとしても活躍。下の階に住戸がないため、足音を気にせず過ごせるのも安心です。

さらに、上層階に比べて価格が抑えられる傾向があり、コストパフォーマンスの良さも魅力のひとつです。

一方で、1階ならではの注意点もあります。
防犯や視線、湿気、虫の侵入といった面では工夫が必要です。窓まわりの補助錠や面格子、視線をやわらげる植栽、除湿・換気をしっかり行えば、こうした弱点は十分カバーできます。

近年は、共用部カメラやオートロックなど建物全体の防犯性能も高まっており、1階でも安心して暮らせる住環境が整いつつあります。

低層階(2~5階程度)

低層階は、1階の利便性と中層階の快適さをほどよく兼ね備えた階層です。

価格が高層階より抑えられており、数階であれば階段の昇り降りも負担になりません。
地震の揺れは建物構造にもよりますが、一般的に低層ほど小さい傾向があります。
上下に住戸があるため断熱性が高く、冬は暖かく、夏も最上階のように屋根からの熱を受けにくい点もメリットです。

一方で、階下に住人がいる場合は生活音への配慮が必要です。
また、道路や駐車場に近い住戸では、車の走行音や通行人の話し声が気になることもあります。

眺望は高層階ほど望めず、3~4階前後では電線や建物が視界に入る場合もあります。
立地や周辺環境によっては、そうした見え方の違いが起きると考えられるでしょう。

虫の侵入も1階よりは少ないものの、外壁や窓から入ることがあります。

それでも、買い物や通勤、子どもの送り迎えなど、日々の出入りをスムーズにしたい人には、低層階がぴったり。安心感と暮らしやすさの両方を備えた、現実的で心地よい選択といえるでしょう。

中層階(6~10階程度)

中層階は、価格と住み心地のバランスを重視する人に人気の階層です。
日当たりや風通し、眺望に恵まれ、外からの視線も届きにくいため、プライバシーを守りやすいのが特徴です。

防犯面でも外部からの侵入リスクが低く、比較的安心して暮らせるでしょう。
4~5階を超えると、ハエなどの飛ぶ虫もほとんど見られなくなります。

また、周囲を住戸に囲まれているため、真夏や真冬も外気の影響を受けにくく、一年を通じて室温が安定しやすいメリットがあります。冷暖房費を抑えながら、ちょうどいい心地よさを求める人に向いています。

一方で、近くに高い建物があると、期待していた眺望や日当たり、風通しが十分に得られないこともあります。上下階や隣の生活音が気になる場合もあるため、内覧時には音の響きを確認しておくと安心でしょう。

地震の揺れは低層よりやや大きく感じることがありますが、快適さ・安全性・コストのバランスが取れた階層として、多くの人に選ばれています。

高層階(11階以上)

高層階は、眺望と開放感を重視する人に人気の階層です。
遮るものがなければ、窓の外には街を一望できる景色。室内は明るく、風通しもよく、心地よい時間を過ごせます。地上から離れている分、車の走行音や街のざわめきも届きにくく、静かに暮らせます。

外からの視線を気にせず過ごせるうえ、侵入リスクも低いため、防犯性とプライバシーの両方を確保しやすいのも魅力です。虫の侵入が少なく、清潔で快適な環境を保ちやすい点もメリットといえるでしょう。

一方で、災害時は揺れを強く感じ、長周期地震動で長時間揺れ続けたり、停電でエレベーターが使えなくなったりするなど、不便が生じることもあります。

日当たりが良すぎる分、夏は室温が上がりやすく、強風や落下の危険を考慮して外干しを制限するマンションもあります。

それでも、空に近い暮らしに魅力を感じる人にとって、高層階は他にはない特別な価値をもつ場所です。

最上階

最上階は、マンションの中でもひときわ特別な場所です。
上階からの生活音がなく、プライベートな空間をゆったりと楽しめます。

日当たりと眺望は抜群で、朝焼けから夜景まで、空の変化をひとりじめできるのも魅力です。時間や季節によって移り変わる光や風を感じながら暮らせる、まさに空に近い日常が待っています。

ステータス性が高く、プレミアム価格がつくため、売却時にも人気が出やすい傾向にあります。
資産価値を重視する人にとって、魅力的な選択肢といえるでしょう。

一方で、全階層の中でも価格は最も高く、直射日光や屋上からの熱で夏は室温が上がりやすい点に注意が必要です。冷房費がかさむこともあります。

また、地震の際は揺れを強く感じやすく、停電や災害時には避難が難しくなることもあります。
こうしたリスクを想定し、非常用品の備蓄や避難経路を確認しておくと安心です。

とはいえ、静けさ、眺め、特別感は最上階ならではの魅力。自分だけの空を持ちたい人にとって、まさに憧れを形にする階層です。

マンションの何階がいいかを選ぶ際の注意点

階数を選ぶときは、眺望や日当たりだけでなく、防犯・騒音・災害リスクなども考慮することが大切です。
ここでは、マンションで快適に安心して暮らすために知っておきたいポイントを整理します。

防犯面

防犯を重視する場合は、まず建物の構造と設備を確認することが大切です。

一般的に、1階は外部からの侵入リスクが高いため、単身者や女性の一人暮らしでは注意が必要です。高層階や最上階のほうが狙われにくい傾向がありますが、「高い階=安全」とは限りません。
屋上からの侵入や、共用部を経由した不審者の侵入事例もゼロではないため、油断は禁物です。

マンション全体の防犯設備や建物のつくりとして、オートロックや防犯カメラ、人感センサー照明、共用部の見通しの良さなどを確認しておきましょう。

さらに、入居後の住み方の工夫も欠かせません。窓や玄関の施錠を徹底する、補助錠を活用する、不在時は、照明のタイマー設定や新聞の一時停止などで長期の留守を悟られないように工夫が必要です。

在宅時は、外から室内が見えにくいレースカーテンなどを活用し、プライバシーと安全の両方を守りましょう。

騒音問題

マンションでの騒音は、外から聞こえる音と、建物内で発生する生活音の両方を意識する必要があります。

外部の騒音は、階数によって感じ方が大きく変わります。高層階になるほど、車の走行音や通行人の話し声が届きにくく、静かな環境を保ちやすいです。
反対に、低層階や1階では、これらの音が気になりやすい傾向があります。

一方、建物内の生活音は、階下や隣室との位置関係で変わります。1階は階下に住戸がないため、足音などを気にせず暮らせるのが利点です。2階以上では、下の階への配慮が求められます。

上階からの物音を完全に避けられるのは最上階のみです。
中層階や高層階では、上下階・隣戸の生活音が響く場合もあるため、内覧時に音の伝わり方を確かめておくことが大切でしょう。

眺望・日当たり

階数が高くなるほど、眺望や日当たり、風通しは優れています。高層階では、カーテンを開けたまま開放的な暮らしが楽しめるのも魅力です。
ただし、日当たりや眺望は立地によって大きく変わる点に注意が必要です。

高層階は日当たりがよすぎるため、夏場に室内が非常に暑くなることがあります。特に最上階はこの傾向が強く、冷房費がかさむこともあります。

眺望については、どの階で視界が開けるか、周辺に今後高い建物が建つ予定はないかなど、実際の周辺環境を確認することが大切です。

購入前には、時間帯を変えて現地を訪れ、日当たりや眺望の変化を確かめておくとよいでしょう。

蚊やハエなどが飛べる高さは、一般的に3~5階程度とされているため、低層~中層階よりも高層階や最上階のほうが虫は入りにくいでしょう。

ただし、これはあくまで目安です。近くに樹木や川などの水辺があると、階数にかかわらず虫が集まりやすくなることもあります。

また、高層階でも衣服に付着したり、エレベーターを通じて入り込んだりするケースもゼロではありません。

虫の侵入を防ぎたい場合は、高さだけでなく、立地や季節の影響にも目を向けることが大切です。虫が苦手な方は、網戸や換気口の防虫ネットを活用したり、周囲の環境をあらかじめ確認したりしておくと安心です。

マンションでの虫対策について詳しく知りたい方は、こちらもご覧ください。

災害時のリスク

階数を選ぶときは、災害時のリスクにも注意を向けておきましょう。

高層階や最上階では、地震の揺れを強く感じやすく、停電が起きるとエレベーターが使えなくなることがあります。
非常時に備えて、水や食料の備蓄、時間に余裕を持った行動計画を立てておくと安心です。

一方、1階や低層階は避難しやすいという利点がありますが、水害や津波のリスクが高い点には注意が必要となります。特に浸水の恐れがある地域では、ハザードマップを確認し、居住階の選択に反映させることが大切です。

また、小さな子どもや高齢者、足の不自由な家族がいる場合は、避難時の負担や転落の危険にも配慮しておきましょう。高層階を避ける、または出入りしやすい1階を選ぶなど、家族の安全を第一に考えることが安心につながります。

階数によって価格差はどのくらいある?

マンションの価格は、住む階によって少しずつ異なります。
上の階ほど高くなる傾向がありますが、実際の差は新築か中古か、そして立地やマンションの規模によってもさまざまです。

同じ建物でも眺めや日当たりに応じて、価格に差が出る場合があります。
購入を考えるときは数字だけでなく、どう暮らしたいかという視点で見てみると、納得のいく選択ができるでしょう。

高層階の価格が高い傾向にある

マンションの価格は、眺望や日当たりが有利になる高層階ほど上昇する傾向があります。

新築マンションでは、最上階が「プレミア価格」として最も高額に設定され、そこを基準に1フロア下がるごとに1~1.5%程度、金額にして数十万円ほど価格が下がるのが一般的です。これは、特定の階だけが極端に不人気にならないよう、マンションの企画・販売会社(売主)が価格帯を調整しているためです。

マンションの規模によっても価格差は異なります。大規模タワーマンションでは、1階ごとの価格差はそれほど大きくありませんが、最上階はプレミア感があるため高額です。

一方、15階建て程度の小・中規模マンションでは、周辺に高い建物が密集していることが多く、階数によって日当たりや眺望が大きく変わるため、1階ごとの価格差が出やすくなっています。

中古マンションでも、高層階は眺望などのメリットをアピールしやすく、売却しやすい傾向があります。ただし、最上階は割高なため、資産価値を重視するなら、居住性と価格のバランスがよい高層階(最上階を除く)を選ぶのも一つの方法です。

同じ階数でも部屋の位置で価格が変わる

マンションの価格は、階数だけでなく同じフロア内の位置によっても変わります。

一般的に、角部屋は中央の部屋より高めに設定されます。
窓が多く、日当たりや風通しもよいため開放感があり、隣と接する面が少ないことからプライバシーも保ちやすいのが理由です。

ただし、角部屋は外気に触れる面が多く、夏は暑く冬は冷えやすいという弱点もあります。冷暖房費がかさむ傾向があるため、断熱性能の確認が大切です。

中央の部屋は両隣に囲まれているため外気の影響を受けにくく、室温が安定します。冷暖房効率がよく、光熱費を抑えやすいのが特徴です。

同じ階でも、日当たり・風通し・静けさなどの条件によって価格が数十万円以上変わるケースもあります。
どの位置を選ぶかは、開放感を取るか、快適さと省エネ性を取るかで判断するとよいでしょう。

個別の事情で価格差が生じる場合がある

マンションの価格は、階数や部屋の位置といった一般的な要素に加え、その部屋ならではの事情によっても変わります。

眺望・日当たりによる違い

眺望に差があると、わずか数階の違いでも価格が変わります。
たとえば、目の前の建物が視界を遮る5階と、見晴らしのよい7階では、たった2階分でも価格に大きく差が出ることがあります。

隣接する建物との距離が近かったり、日当たりに難があったりする部屋は、方角にかかわらず安めに設定される傾向があるでしょう。

反対に、窓から花火大会やランドマークが見えるなど特別な景色が得られる部屋は、北向きでも高値がつくことがあります。

設備や間取りによる違い

1階の専用庭付き住戸や、バルコニー側に駐車場がある部屋など、特別な設備がある場合も価格に影響します。
また、資産価値の安定を重視するなら、需要の多い標準的な広さの間取りを選ぶのが安心です。

価格だけで決めず、眺望・日当たり・アクセスなどのメリットと、騒音・災害リスクといったデメリットを総合的に見て判断しましょう。
最終的には、自分にとって何を優先したいのか、を明確にすることが、満足のいく選択につながります。

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まとめ

マンションの階数選びは、住む人それぞれに違った正解があります。
大切なのは、自分の暮らし方や、何を優先したいかに合わせて選ぶことです。

低層階は、外出のしやすさや災害時の安心感が魅力です。子育て世帯や高齢者に人気があり、生活動線を短く保てます。
中層階は、眺望・日当たり・防犯のバランスがよく、暮らしやすいといえる階層です。
高層階は、静けさや開放感、プライバシー性に優れ、資産価値を維持しやすい傾向があります。

また、階数によって価格やリスクのバランスは変わります。防犯・騒音・災害時の影響はもちろん、眺望や日当たりも立地によって異なるため、実際に現地で確認しておくことが大切です。

安心を優先したいのか、景色を楽しみたいのか、資産価値を重視したいのか、その答えは人それぞれです。

自分のライフスタイルに合ったちょうどいい階を見つけられれば、毎日の暮らしはきっと心地よいものになるでしょう。
この記事が、理想の住まい選びのヒントになれば幸いです。

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【監修者】大石 裕樹

<保有資格> 司法書士 宅地建物取引士 貸金業取扱主任者 / 24歳で司法書士試験合格し、27歳で司法書士として起業。4年で日本一の拠点数を達成する。現在は、不動産の売主と買主を直接つなぐプラットフォーム「スマトリ」を立ち上げ、不動産業界の透明性を高め、すべての人にとって最適な不動産売買を安心安全に実現するため奮闘中。

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