池袋周辺で住みやすい地域を紹介!治安や買い物環境も徹底調査
「池袋って治安が悪いって聞くけれど、実際のところどうなの?」
「池袋周辺で一人暮らしするなら、どのエリアが安全で住みやすいの?」
このような疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか。池袋は東京の主要ターミナル駅の一つであり、商業施設や飲食店が充実した便利な街です。しかし、繁華街であるがゆえに、治安面で不安を感じる方も少なくありません。
本記事では、池袋の治安状況をエリア別に詳しく解説します。さらに、池袋駅周辺で治安が良く住みやすいエリアも紹介しますので、これから池袋周辺での生活を検討している方はぜひ参考にしてください。
目次
池袋がある豊島区の治安の良さは23区内で19位
池袋は東京都豊島区に位置しています。豊島区全体の治安状況を見ると、東京23区内では19位と、やや下位に位置しています。これは、池袋駅周辺の繁華街で犯罪発生率の高いことが要因です。
豊島区の年間の犯罪認知件数は約4,000件で推移しており、人口あたりの犯罪発生率は23区の平均よりやや高めです。
ただし、豊島区内でも池袋駅から離れた住宅街では比較的治安が良く、安心して暮らせるエリアも多く存在します。
池袋駅周辺では、特に東口と西口の繁華街において、粗暴犯や窃盗などの犯罪が多く発生しています。一方、南口方面は比較的落ち着いた雰囲気で、閑静な住宅街が広がっており、住環境として良好なエリアです。
参考:令和5年 区市町村の町丁別、罪種別及び手口別認知件数(警視庁)
参考:警視庁犯罪情報マップ(警視庁)
多様なカルチャーが集まる池袋の特徴
池袋は、多様なカルチャーが交差する街として知られています。アニメやコスプレ文化の発信地として有名な「乙女ロード」をはじめ、劇場やミュージアムといった文化施設も充実しています。
近年では、新たな商業施設「ハレザ池袋」の開業により、街の魅力がさらに高まりました。東京と埼玉を結ぶ交通の要所であることに加え、買い物や娯楽にも便利な環境が整っており、若者を中心に高い人気を集めています。
この項では、そんな池袋の特徴について詳しく解説します。
東京と埼玉を繋ぐ利便性の高いエリア
池袋駅は、JR・東京メトロ・西武鉄道・東武鉄道の計8路線が乗り入れる大規模ターミナル駅です。JR山手線、埼京線、湘南新宿ライン、東京メトロ丸ノ内線、有楽町線、副都心線、西武池袋線、東武東上線が利用できます。
この交通アクセスの良さにより、都内各所はもちろん、埼玉方面へのアクセスも非常に便利です。特に東武東上線と西武池袋線は埼玉県への主要路線であり、池袋は東京と埼玉を結ぶ重要な結節点となっています。
商業施設や飲食店が充実している
池袋には、東武百貨店や西武百貨店、池袋サンシャインシティなど、大型の商業施設が数多く集まっています。買い物、娯楽、飲食など、あらゆるニーズに応える多彩な施設がそろっているのが特徴です。
SNSで話題のカフェやカラオケ店、映画館、ゲームセンターといったエンタメスポットも豊富で、特に若者からの支持を集めています。
さらに、池袋は飲食店の数が非常に多く、グルメ激戦区としても有名です。特にラーメン店のバリエーションが豊富で、こってり系からあっさり系まで幅広い味を楽しめます。
池袋の犯罪認知件数は微増傾向にある
池袋エリアの犯罪発生状況を見ると、近年は微増傾向にあります。特に池袋駅周辺は犯罪発生率が高く、豊島区内で最も犯罪が多いエリアです。
警視庁の犯罪情報マップによると、池袋駅周辺は犯罪発生が「多い」または「非常に多い」に分類されます。特に西口や北口エリアでは、深夜の飲食店や歓楽街が多いため、トラブルや窃盗などが発生しやすい環境です。
ただし、近年では地域の治安改善に向けた取り組みも進んでおり、警察や自治体によるパトロールの強化や、防犯カメラの設置が行われています。
とはいえ、繁華街ならではのにぎわいがあるため、夜間の一人歩きや初めて訪れる方は、周囲に注意を払いながら行動するなど、基本的な防犯意識を持つことが大切です。
路線利用できる池袋の交通アクセス
池袋駅は8路線が乗り入れる大規模ターミナル駅です。この豊富な路線網により、都内各所はもちろん、埼玉や神奈川方面へのアクセスも非常に便利になっています。
池袋駅の電車とバスの路線について解説します。
電車
池袋駅を利用できる路線と主な行き先は以下の通りです。
路線 | 方面 | 特徴 |
---|---|---|
JR山手線 | 新宿・渋谷・東京・上野など | 都内主要駅へのアクセスが便利 |
JR埼京線 | 新宿・渋谷・大崎・大宮など | 埼玉南部へのアクセスに便利 |
湘南新宿ライン | 新宿・横浜・大船など | 神奈川方面への直通アクセスが可能 |
東京メトロ丸ノ内線 | 新宿・荻窪・東京など | 池袋が始発駅のため座れる確率が高い |
東京メトロ有楽町線 | 銀座・新木場・和光市など | 副都心と東京東部をつなぐ |
東京メトロ副都心線 | 新宿三丁目・渋谷・和光市など | 副都心同士を結ぶ |
東武東上線 | 川越・志木・森林公園など | 埼玉北西部へのアクセスに便利 |
西武池袋線 | 練馬・所沢・飯能など | 埼玉西部へのアクセスに便利 |
池袋は、都内の主要駅へ乗り換えなしで30分以内にアクセスできる便利な立地です。たとえば、新宿駅までは約6分、渋谷駅まで約11分、東京駅まで約18分、品川駅へも約30分で到着します。
また、池袋駅への終電は深夜0時30分以降と比較的遅いため、仕事や遊びで遅くなった日でも帰宅しやすいのが魅力です。
バス
池袋駅からは多くのバス路線が運行されており、各方面へのアクセスに便利です。
国際興業バス:赤羽・浮間・板橋などの東京北部へのアクセスに対応
西武バス:練馬・石神井公園方面への移動に便利
路線や行き先によっては、電車よりも短時間・低運賃で移動できる場合もあるため、池袋での生活ではバスも積極的に活用したい交通手段です。
また、高速バスや空港連絡バスも充実しています。東北・関西方面など全国各地への移動が可能なほか、成田空港や羽田空港へも1本でアクセスできるため、大きな荷物を持っての移動時に便利です。
さらに、池袋の街を周遊する「IKEBUS(イケバス)」にも注目が集まっています。真っ赤な電気バスが特徴的で、2019年11月より運行を開始しました。
池袋駅東口を起点とするAルート、池袋駅西口から東口を巡るBルートの2系統があり、いずれも20分間隔で運行。乗車料金は100円と手頃で、観光客だけでなく、地元の人々の移動手段としても親しまれています。
〔エリア別〕池袋駅周辺の治安
池袋駅は東口・西口・南口・北口の4つの出口があり、それぞれのエリアで治安状況が異なります。
東口
池袋駅東口エリアは、サンシャインシティや池袋パルコなどの大型商業施設が集まる、にぎやかなショッピングエリアです。ユニクロをはじめとする大型ファッション店や書店、家電量販店も多く、買い物を目的に多くの人が訪れます。
ゲームセンターや映画館も点在しており、若者や学生の姿が多く見られるのも特徴です。
繁華街には街路樹が整備されていて、都会のにぎわいの中にもどこか落ち着いた雰囲気があります。朝から夜まで人通りが多く、周辺には交番もあるため、比較的治安の良いエリアといえるでしょう。
特に「サンシャイン60通り」は、池袋駅からサンシャインシティへと続くメインストリートで、夜でも明るく、人通りが絶えません。風俗店やしつこい客引きも少なく、女性のひとり歩きでも安心感のある環境です。
西口
池袋駅西口周辺は、池袋西口公園を中心に落ち着いた雰囲気が漂うエリアです。東口に比べると人通りは少なめで、駅から離れるほど静かになります。中高年向けの飲食店が多く、訪れる人の年齢層もやや高めです。
かつては治安に不安がありましたが、現在は改善が進んでいます。駅前に交番があり、近くには池袋警察署もあるため、安心感があるでしょう。
西口の繁華街は「エビス通り」や「ロマンス通り」など広範囲に広がり、いくつかの商店会が形成されています。
夜間は飲食店が遅くまで営業しているため、場所によってはにぎやかさや治安面で注意が必要です。特にロマンス通りは粗暴な行為も見られるため、必要な場合以外は夜遅い時間帯の通行は控えたほうがよいでしょう。
南口
池袋駅南口周辺は、西武百貨店や都内最大級のジュンク堂書店、各種飲食店が立ち並ぶ便利なエリアです。一方で、駅から少し離れると閑静な住宅街が広がり、落ち着いた雰囲気が感じられます。
周辺には「豊島区立南池袋公園」や「雑司ヶ谷霊園」など、緑豊かなスポットもあり、自然に親しめる環境が整っています。このため、池袋の中でもファミリー層に特に人気があるエリアです。
南口周辺は池袋の中でも特に治安が良く、犯罪発生率も低いため、「池袋に住みたいけれど治安が気になる」という方には、まず検討してほしいエリアといえるでしょう。
目白方面に向かってもオフィス街が続き、繁華街はほとんど見られません。そのため、駅周辺の利便性を享受しながらも、静かで落ち着いた住環境が広がっています。
北口
池袋駅北口周辺には、チャイナタウンと呼ばれるエリアがあり、本格的な中華料理店をはじめ、カラオケやパチンコなどの娯楽施設も充実しています。多国籍な飲食店が軒を連ね、夜まで活気のあるエリアです。
一方で、駅から少し離れると落ち着いた住宅街が広がり、単身者向けのアパートやマンションも多く見られます。利便性とにぎやかさを重視する人には住みやすい場所といえるでしょう。
ただし、北口は池袋の中でも歓楽街の要素が強く、「西一番街通り」「ロマンス通り」「トキワ通り」などには、深夜営業の居酒屋や飲食店、風俗関連の店舗が点在しています。
夜間は酔客や客引きが見られることもあり、時間帯によっては慎重な行動が求められます。特に夜遅い時間帯は、人通りの多い道を選んで通行するのがおすすめです。
池袋駅周辺の家賃相場
池袋駅周辺の家賃相場は、都内の主要駅の中では比較的リーズナブルですが、東京の平均よりは高めです。
間取り別家賃相場は以下の通りです。
間取り | 家賃相場 |
---|---|
1R | 9.27万円 |
1K | 11.89万円 |
1DK | 13.69万円 |
1LDK | 18.20万円 |
2K | 13.53万円 |
2DK | 19.20万円 |
2LDK | 25.53万円 |
3LDK | 27.38万円 |
ワンルームや1Kの物件であれば、月10万円前後で十分に選択肢があり、単身者にとっては住みやすいエリアといえるでしょう。家賃を抑えたい場合は、駅から少し離れた南池袋や雑司が谷方面を検討するのもおすすめです。
池袋駅周辺の治安が良く住みやすいエリア
池袋周辺には治安が良く住みやすいエリアがいくつかあります。ここでは特におすすめのエリアを紹介します。
要町
要町は、東京メトロ有楽町線と副都心線が使える便利なエリアで、池袋までわずか1駅(約2分)です。新宿や渋谷、有楽町方面へも直通でアクセス可能で、通勤・通学に便利な立地です。
駅周辺には、スーパーやドラッグストア、24時間営業のキッチンオリジン、ブックオフ、ジョナサンなど、日常生活に便利な施設がそろっています。飲食店の数はやや控えめですが、必要最低限の環境は整っています。
池袋まで徒歩圏内でありながら、落ち着いた住環境が魅力で、単身者や学生にも人気のエリアです。
家賃相場は池袋よりやや安めで、コストパフォーマンスにも優れています。
都心へのアクセスと静かな暮らしやすさを両立できる、バランスの取れた住宅街です。
目白
目白は、池袋からJR山手線でわずか2分の場所にある閑静な高級住宅街です。駅周辺には学習院大学があり、落ち着いた学術的な雰囲気が漂います。新宿・渋谷方面へも乗り換えなしでアクセスでき、通学や外出にも便利です。
整備された街並みと緑の多さが魅力で、四季を楽しめる「目白庭園」や上質な飲食店が並ぶ目白通りなど、静かで洗練された環境が広がります。
買い物には駅直結の商業施設「トラッド目白」が便利です。治安も良く、池袋のにぎやかさとは対照的な静けさがあります。家賃はやや高めですが、その分、安心して暮らせる上質な住環境が整っており、ファミリー層からも支持されています。
大塚
大塚は、下町の温かみを感じられる親しみやすいエリアです。JR山手線の停車駅で、池袋のすぐ隣にあり、電車で約3分、自転車でも10~15分ほどでアクセス可能と利便性は抜群。
都電荒川線も利用でき、都内各地への移動がしやすいのも魅力です。
駅前には再開発された「アトレヴィ大塚」などの商業施設や、昔ながらの商店街が共存し、日常の買い物や外食に困ることはありません。チェーン店だけでなく個人経営の飲食店も多く、外食派の一人暮らしにもぴったりです。
家賃相場は池袋よりもやや安く、コストを抑えて住みたい単身者や学生にとって、バランスの取れたエリアといえるでしょう。
ときわ台
ときわ台は、東京都板橋区に位置する東武東上線の駅で、池袋駅まで乗り換えなしで約10分と、都心へのアクセスが良好です。
駅周辺には「常盤台銀座商店街」があり、スーパーやドラッグストア、飲食店などがそろっており、日常の買い物に便利です。
「板橋の田園調布」とも呼ばれる整然とした街並みと、緑豊かな並木道が特徴で、治安も安定しています。
また、「城北中央公園」など大きな公園も近く、自然を感じながら落ち着いて暮らせる環境が整っています。
家賃相場は板橋区内ではやや高めですが、東京23区全体で見ると比較的リーズナブルで、単身者や学生にも住みやすいエリアです。大型商業施設はないものの、池袋まで乗り換えなしで行けるため都会的な生活も楽しめる、バランスの良い住環境といえます。
浮間舟渡
浮間舟渡は、東京都板橋区に位置するJR埼京線の駅で、池袋まで約15分、新宿まで約20分と、都心へのアクセスが良好です。駅周辺には大型スーパーやドラッグストアがあり、日常の買い物にも便利です。
自然環境も魅力で、荒川の河川敷や浮間公園など緑豊かなスポットが点在。リフレッシュできる環境が整っています。
治安面では、東京23区内でも犯罪件数が少ない地域とされ、女性の一人暮らしや子育て世帯にも安心感があります。
ただし、夜間は一部の通りで人通りが少なくなるため、注意が必要です。家賃相場は池袋周辺と比べてリーズナブルで、単身者や学生にも人気のエリアとなっています。
まとめ
池袋は交通アクセスが良く、商業施設も充実した便利な街です。ただし、エリアごとに治安状況が異なるため、住まい選びには注意が必要です。
東口は商業施設が多く比較的安全で、南口は閑静な住宅街が広がり、落ち着いた暮らしが可能です。西口は治安が改善傾向にあるものの、夜間はやや注意が必要でしょう。北口は歓楽街が中心で、時間帯によっては慎重な行動が求められます。
安心して暮らしたい方には、要町・目白・大塚・ときわ台・浮間舟渡といった周辺エリアがおすすめです。これらのエリアは池袋へのアクセスが良く、治安も安定しており、家賃も比較的抑えられています。単身者や学生にも暮らしやすい環境です。
池袋の利便性をいかしつつ、安心して暮らせる住まい探しの参考にしてください。

<保有資格>
司法書士
宅地建物取引士
貸金業取扱主任者 /
24歳で司法書士試験合格し、27歳で司法書士として起業。4年で日本一の拠点数を達成する。現在は、不動産の売主と買主を直接つなぐプラットフォーム「スマトリ」を立ち上げ、不動産業界の透明性を高め、すべての人にとって最適な不動産売買を安心安全に実現するため奮闘中。