シェアハウスはやめとけと言われる理由は?向いていない人の特徴を解説
近年では若者を中心に人気が高まっているシェアハウス。
家賃の安さや人との交流が魅力に感じられますが、実際に住んでみると「やめとけばよかった…」と感じる人も少なくありません。
共同生活ならではのストレスやトラブルに直面するケースも多く、慎重な判断が求められます。
本記事では「シェアハウスはやめとけ」と言われる理由から、魅力的なポイント、向いていない人の特徴、物件選びのコツまで詳しく解説します。
シェアハウスでの暮らしを検討中の方は、後悔しない住まい選びの参考にしてください。
目次
シェアハウスはやめとけと言われる5つの理由
シェアハウスは、家賃を抑えられる点や出会いの多さなどから、一見魅力的に感じられる住まい方です。
しかし、実際に住んでみると「こんなはずじゃなかった」と後悔する人も少なくありません。
生活スタイルの違いや設備の共有に伴うストレスが原因となり、快適な暮らしを送れないケースもあるのです。
ここでは、シェアハウスを検討する前に知っておくべき「やめとけ」と言われる5つの理由について詳しく解説します。
プライベート空間を確保しにくい
シェアハウスでは、個室があったとしてもキッチンやリビング、トイレ・バスなどの共用部分を他の住人と共有することが一般的です。
そのため、完全に一人になれる時間や空間を確保するのが難しく、プライバシーが守られにくいと感じる人も多いです。
リラックスしたい時や集中したい時にも周囲の視線や音が気になり、自分だけの時間を過ごしにくい環境になることがあります。
日常生活の中で人と関わることが多いため、他人との距離感にストレスを感じやすい人には不向きです。
生活音や物音が気になる
複数人が一つの建物に住んでいる以上、生活音の問題は避けて通れません。
深夜に誰かがシャワーを使ったり、テレビや音楽の音が漏れてきたりと、騒音がストレスになるケースがあります。
壁が薄い物件も多いため、隣室の会話が聞こえてしまうこともあります。
自分自身も音を立てないように気を使わなければならず、気疲れする原因になるでしょう。
静かな環境で生活したい人や音に敏感な人にとっては、シェアハウスは不向きな選択と言えます。
同居者と生活リズムが合わない場合がある
シェアハウスでは様々な職業やライフスタイルの人が集まるため、生活リズムが大きく異なることがあります。
例えば、自分が早寝早起きの生活をしていても、他の住人が夜型で深夜に出入りする場合、睡眠に支障をきたすこともあるでしょう。
また、シャワーや洗濯機の利用時間が重なるなど、生活のちょっとした場面でストレスを感じやすくなるのです。
住人同士で気を使いながら暮らす必要があり、相性が合わないとトラブルの原因にもなります。
共有設備の利用でトラブルが発生しやすい
キッチンや洗濯機、トイレなどの共有設備は、利用ルールがしっかりしていないとトラブルの原因になります。
誰かが使った後に汚れたまま放置されていたり、順番を守らなかったりすると、不満が積もってしまうことが考えられるでしょう。
また、消耗品の補充や掃除の分担について意見が食い違うこともあり、住人間の人間関係に影響を与えることもあります。
こうしたストレスが積み重なると、快適な生活からはほど遠い環境になってしまう点に注意が必要です。
リモートワーク環境が整えづらい
リモートワークが一般的に普及した現代社会においては、住まいにも仕事に適した環境が求められます。
しかしシェアハウスでは、静かな作業スペースを確保するのが難しい場合があります。
個室が狭く、デスクやチェアを設置できないことも多く、共有スペースで作業する際には他人の出入りが気になって集中できません。
また、Wi-Fi環境が安定していない場合や、他の住人と通信帯域を共有していると仕事に支障が出ることもあります。
シェアハウスでの暮らしは、プライベートスペースを充分に確保できる部屋がない限り、仕事と生活を分けたい人には不向きな環境といえるでしょう。
シェアハウスの魅力的なポイント
シェアハウスにはデメリットもありますが、その一方で多くの人が選ぶだけの魅力も確かに存在します。
特に、初期費用や家賃の安さ、人とのつながり、生活のスタートをスムーズにする設備の充実などは、引っ越しや一人暮らしに不安を感じる人にとって大きな利点です。
ここでは、シェアハウスならではの魅力的なポイントを5つに絞ってご紹介します。
暮らしのスタイルや価値観に合えば、シェアハウスはとても有意義な暮らし方となるかもしれません。
初期費用や家賃を抑えられる
シェアハウスの大きな魅力は、初期費用や家賃を大幅に抑えられる点です。
通常の賃貸物件では敷金や礼金、仲介手数料などがかかりますが、シェアハウスではこれらが不要、または低額で済む場合がほとんどです。
家賃自体も共用スペースを利用することで割安に設定されており、特に都市部では大きな節約になります。
費用面のハードルが低いため、学生や新社会人、転職・移住直後の仮住まいとしても選ばれやすい暮らし方です。
人間関係が広がる
シェアハウスでは、年齢や職業、バックグラウンドの異なる人々と日常的に交流する機会があります。
普段の生活の中で自然に会話が生まれ、新たな人間関係や価値観に触れることができる点は大きな魅力です。
中には友人や恋人ができること、仕事のチャンスにつながる出会いがあることもあるでしょう。
特に新しい土地で生活を始めたばかりの人にとっては、孤独を感じにくく、人とのつながりを得られる環境としてメリットが大きいと言えます。
家具や家電が用意されている
ほとんどのシェアハウスには、家具や家電があらかじめ備え付けられています。
ベッドや冷蔵庫、洗濯機、電子レンジなど生活に必要な設備が揃っているため、引っ越し時に家具をそろえる必要がありません。
これにより初期費用も手間も大幅に軽減され、スムーズに新生活をスタートできます。
短期滞在や一時的な住まいとしても利便性が高く、ミニマルな暮らしを志向する人にも人気があります。
ライフラインが整備されている
電気やガス、水道、インターネットといったライフラインがあらかじめ整備されており、手続き不要ですぐに使用できるのもシェアハウスのメリットです。
個人で契約する必要がないため、煩雑な手続きを避けられ、引っ越し直後から快適な生活が始められます。
料金は家賃に含まれている場合が多く、毎月の支出が明確で管理しやすい点も魅力です。
生活インフラが整っていることで、特に初めて一人暮らしをする人には安心感があります。
常に人が居る安心感がある
誰かが常に近くにいる環境は、一人暮らしとは違った安心感をもたらします。
急な体調不良やトラブルの際にも、助けを求めやすいのがシェアハウスの特徴です。
また、防犯面でも人の出入りがあることが抑止力となり、不在時の不安を軽減できます。
寂しさを感じやすい人や、不安を抱えながら新しい土地で生活を始める人にとっては、この「誰かがいる」という感覚が精神的な支えになることも少なくありません。
シェアハウスに向いていない人の特徴
シェアハウスは費用を抑えられ、人とのつながりも得られる住まい方ですが、誰にとっても快適な環境とは限りません。
共同生活には一定の協調性や柔軟性が求められ、向いていないタイプの人が無理に住むと、ストレスを抱える原因にもなります。
ここでは、シェアハウスにあまり向いていないとされる人の特徴を5つご紹介します。
ご自身の性格や生活スタイルと照らし合わせて、快適な住環境を選ぶ参考にしてください。
一人の時間を優先したい人
一人で過ごす時間を大切にしたい人にとって、シェアハウスはストレスの多い環境になる可能性があります。
共有スペースでは誰かと顔を合わせることが多く、常に他人の気配がある状態が続きます。たとえ個室があっても、完全な静寂やプライバシーは確保しづらいため、自分だけの空間でリラックスしたい人にとっては負担が大きくなりがちです。静かに自分のペースで暮らしたい人には、ワンルームなどの一人暮らしの方が合っているでしょう。
他人との共同生活が苦手な人
他人と空間や設備を共有しながら生活するシェアハウスでは、ある程度の協調性が求められます。
生活音や習慣が気になる人、誰かと気を使いながら過ごすことが苦手な人は、日々のストレスが蓄積しやすくなるでしょう。
また、自分のペースを乱されることに強い抵抗がある場合、共同生活そのものが大きな負担になることもあります。
他人に合わせることがストレスになる人には、シェアハウスの環境は不向きと言えるでしょう。
料理や洗濯を自由にしたい人
料理や洗濯などの家事を自分のタイミングでスムーズに行いたい人にとって、共有設備のあるシェアハウスは不便さを感じることが多いかもしれません。
キッチンが他の住人で混み合っている場合や、洗濯機が使用中で待たなければならないこともあります。
時間に制約を感じる、他人に配慮しながら家事を行うことにストレスを感じる場合、自由度の高い一人暮らしの方が合っているでしょう。
効率やマイペースを重視する人にとって、シェアハウスは向いていない暮らし方といえます。
細かいことが気になりやすい人
部屋の使い方やマナーに敏感な人は、シェアハウスの生活に強いストレスを感じやすい傾向があります。
共有スペースの清掃状況や洗面所の使い方、ゴミの分別ルールなど、ささいなことが気になってしまう場合、精神的な負担が増してしまいます。
完璧なルールや配慮を全員に求めるのは難しいため、細部まできちんとしていないと落ち着かない人には不向きといえるでしょう。
他人とルールを守るのが苦手な人
シェアハウスでは住人同士の良好な関係を保つために、ある程度のルールやマナーが設けられています。
掃除当番の順守、共有スペースの使い方、夜間の音量配慮などがその一例です。
こうした決まりごとを守るのが苦手な場合や、自分勝手な行動をとってしまう人は、他の住人との間でトラブルを引き起こしやすくなります。
共同生活には「最低限のルールを守る姿勢」が必要不可欠ですので、自由すぎる性格の人には適さない住環境と言えるでしょう。
シェアハウスを検討する際の物件の選び方
シェアハウスは、どの物件を選ぶかによって暮らしやすさは大きく変わります。
生活の基盤となる住まいだからこそ、物件選びは慎重に行うことが大切です。
自分の性格やライフスタイルに合った環境を選ぶことで、シェアハウス生活を快適に送ることができます。
ここでは、シェアハウスを選ぶ際に特に重視したい3つのポイントを解説します。後悔しないためにも、事前にしっかりと確認しておきましょう。
個室のある物件を選ぶ
シェアハウスを検討する際は、最低限のプライバシーを確保できる「個室付き」の物件を選ぶことは非常に重要です。
完全な個室があれば、自分だけの空間でリラックスしたり集中したりすることができます。
ベッドだけでなく、デスクや収納があるかどうかも確認ポイントです。共有スペースとの距離や防音性も、快適さを左右する要素になります。
心身ともにバランスの取れた生活を送るためにも、個室の有無は最初に確認すべき条件です。
規約が設けられている物件を選ぶ
トラブルを避けるためには、明確なルールやハウスルール(規約)が定められている物件を選ぶことが大切です。
掃除の当番制やゴミの出し方、騒音の配慮など共通のルールがあることで、住人同士が一定のマナーを守りやすくなります。
管理者がしっかりしている物件であれば、問題が起きた際の対応もスムーズです。
自由度が高すぎるシェアハウスは一見魅力的ですが、生活の秩序を保つためには、ある程度のルールが必要不可欠といえるでしょう。
住人の雰囲気が合う物件を選ぶ
シェアハウスでの生活において、他の住人との相性は快適さに直結します。
内見の際に可能であれば住人の年齢層や雰囲気、どんな人が住んでいるかを確認することがおすすめです。
静かに暮らしたいのにアクティブなイベントが頻繁にある物件だと、居心地が悪く感じることもあります。
趣味や価値観が似ている人が多いと、自然とコミュニケーションがとりやすくなり、ストレスの少ない共同生活が送れる可能性が高くなるでしょう。
実際に部屋を内見してから入居を検討しましょう
シェアハウスへの入居を決める前には、必ず現地で内見を行うことが重要です。
写真やインターネット上の情報だけでは、実際の雰囲気や生活環境までは把握しきれません。
共用スペースの清掃状況や収納の広さ、騒音の有無、住人の雰囲気などは、内見を通してしか分からない部分です。
また、周辺の環境や交通の利便性、スーパーやコンビニの距離なども実際に歩いてみることで具体的にイメージできるでしょう。
内見時には質問や気になる点を遠慮せず確認することで、入居後のミスマッチを防ぐことができます。
快適なシェアハウス生活を実現するためにも内見は欠かせないステップです。
最後に
シェアハウスはコスト面や人とのつながりといったメリットがある一方で、プライバシーの確保や生活リズムの違いなど、注意すべき点も存在します。
自分の性格やライフスタイルと照らし合わせたうえで、向き不向きを見極めることが大切です。
物件を選ぶ際は、個室の有無やルール、住人の雰囲気などを確認し、必ず内見をして現地の空気感を感じ取ることをおすすめします。
実際に生活する前にメリットとデメリットを踏まえて検討することで、自分にとって快適な住まいを見つけられるでしょう。

<保有資格>
司法書士
宅地建物取引士
貸金業取扱主任者 /
24歳で司法書士試験合格し、27歳で司法書士として起業。4年で日本一の拠点数を達成する。現在は、不動産の売主と買主を直接つなぐプラットフォーム「スマトリ」を立ち上げ、不動産業界の透明性を高め、すべての人にとって最適な不動産売買を安心安全に実現するため奮闘中。